青森銀行(青森市)は31日、元支店長代理の30代男性行員が顧客の預金約318万円を流用していたと発表した。競馬やパチンコなどの遊興費に充てていたという。青銀は30日付で懲戒解雇処分とした。
青銀によると、元支店長代理は市内の支店に勤務していた09年5月~今年8月、顧客企業1社の預金約85万円と別の顧客らの親睦(しんぼく)会費の預金約233万円を無断で解約するなどして引き出した。親睦会の事務局を務め、通帳と印鑑を1人で管理していたという。
今月3日、企業からの問い合わせで分かった。元支店長代理は口座からの引き出しと預け入れを繰り返しており、発覚時の不足額は約22万円。同13日に全額を弁済した。
弁済が済んでいることや反省していることを考慮し、青銀は告訴しない方針。今後、通帳と印鑑を複数の行員が別々に持つなどして再発防止を図る。
記者会見した内藤敦常務は「心からおわびしたい。全行を挙げて信頼回復に取り組む」と謝罪した。【高橋真志】
毎日新聞 2010年9月1日 地方版