2010年9月9日21時36分
サクランボ生産量日本一を誇る山形県東根市が来年4月に開校する予定だった「市立さくらんぼ小学校」について、インターネット上で裸の少女のイラストが登場する同名の成人向けサイトがあることが分かり、市長は9日、校名変更を発表した。「ネット社会への認識が足りなかった」と釈明するが、その判断に賛否の声が上がっている。
新小学校は児童532人が通う予定だ。「さくらんぼ小」という校名は昨年、市民に公募して決まった。集まった215点(783人)のうち、この名前に投票したのが132人でトップ。12月の市議会で承認された。
東根市にとって、サクランボは街の象徴だ。市内にある山形新幹線の駅名は「さくらんぼ東根」、2002年から開いているマラソン大会も「果樹王国ひがしねさくらんぼマラソン」という。
市教委の職員がインターネットでサイト「私立さくらんぼ小学校」の存在を知ったのは、校名が承認された後の昨年12月末だった。画面に成人向けの美少女ゲームソフトが並び、裸の少女のイラストなどが現れる。
市は弁理士に相談したが「法律的に問題はない」との回答を得たため、変更の必要はないと考えていた。
だがその後、「楽しみを奪わないで」「後から入って来たのはおまえらだ」といった内容のメールが届くようになった。同様のメールは2月から8月末までに計24通。「校名を変更して」といった市民からのメールも3通届いた。
東根市の土田正剛市長は当初、「校名変更はサイトの世界を正当化することになる」との考えを示していた。
だが読売新聞が校名とサイト名の類似を報じた8日、ネット上の掲示板での書き込みが600件を超え、話題となった。
市には同日に51通、9日は午後5時10分までに42通のメールが寄せられた。ほとんどが校名変更を求める市民からのものだった。