パチンコ攻略法詐欺、奈良の男性が情報会社社長らを告訴

　パチンコの攻略情報料として１８０万円を振り込んだのに、情報提供がないまま連絡が取れなくなったとして、奈良市の会社員男性（２９）が、パチンコ情報提供会社「朝日エンターテイメントアカデミー」（東京）の社長らを詐欺容疑などで大阪府警に告訴したことがわかった。パチンコ攻略情報を巡る被害申告は近年急増しており、府警は同社関係者から事情を聞くなど捜査を進めている。

　告訴状などによると、男性は２００７年４月、パチンコ情報誌に「会員になれば確実にもうかる」とする同社の広告が掲載されているのを見て電話。社員の男から「消費者金融から金を借りて振り込めば、信用調査が完了し、１年間情報提供する」などと言われた。男性は指示通り、消費者金融から１８０万円を借り、同社の口座に入金。しかし、情報提供はなく、翌月には同社への内容証明郵便が届かなくなり、電話も通じなくなったという。

　男性側の弁護士によると、広告は０６年５月〜０７年３月に掲載。別の被害者２人が同社に損害賠償訴訟を起こし、同年４月上旬、解決金の支払いで和解していた。その際、同社側は「会社は閉鎖する予定」と告げていたという。

　男性が申し込んだのはこの時期で、府警は、同社側に初めから情報提供の意思がなかった可能性があるとみている。