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松山・母娘殺傷:「本当にこんなことが…」 ショック隠せぬ付近住民 /愛媛

 松山市内で31日未明、娘と母が約1・2キロ離れた場所で相次いで刃物で刺された事件。娘の森貞真由さん(24)は意識不明の重体となり、母の山本さち子さん(62)は死亡した。松山東署は、森貞さん方で自分で腹を刺して倒れていた森貞さんの元交際相手の男(32)を殺人などの容疑で逮捕する方針だが、現場付近の住民らは「なぜこんなことが……」とショックを隠しきれない様子だった。【津島史人、柳楽未来、村田拓也】

 森貞さんが刺された松山市本町6のコンビニエンスストア「ファミリーマート松山本町六丁目店」の駐車場付近の路上。男性店長(38)によると、午前3時半過ぎに客が「女の人が刺されている。警察に通報してほしい」と店内に入ってきた。外を見ると横になってうずくまる女性の姿が見えたという。

 現場近くに住む女性(78)は午前3時半過ぎ、「ギャー」という女性の叫び声を数秒間隔で2回聞いた。その後、パトカーのサイレン音が聞こえて部屋の窓から外を見ると、女性が手足をわずかに動かしながら、倒れている姿が見えた。コンビニが入ったマンションに住む女性(36)も、口論するような女性の声が聞こえた後、叫び声、続けて「痛い痛い」「やめて」「助けて」などの声が聞こえたという。

 松山東署によると、男が軽乗用車に乗って現場から立ち去ったという。午前4時半ごろに同署員が、松山市朝美2の森貞さん方に駆けつけると同じ車があり、1階居間で殺害された山本さんと男が倒れていた。

 森貞さん方では、山本さん、森貞さんの長女(3)の3人が暮らしていたという。同じ町内会の男性(65)は「森貞さんは約1年前に引っ越して来たと思う。おばあちゃんや小さい子供がいたとは知らなかった」。近くに住む70歳代の女性は「家の前に軽トラックや軽乗用車が止まっていたのを覚えているが、男の人の姿は見たことはない」と話した。山本さんと顔見知りという女性(39)は「本当にこんなことがあったなんて……。話を聞いたときは、倒れそうだった」とショックを隠せない様子だった。

 一方、松山市内に住む男の姉は「事件は寝耳に水。10年ほど連絡を取っていなかった」と話し「優しい弟で、人を刺すなんて信じられない。何かあったとしか思えない」と言葉を失っていた。

毎日新聞 2010年9月1日 地方版

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