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変装・偽名、ホテル転々 大野コンビニ強盗殺人容疑者

2010年9月6日

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大野署に連行される河合容疑者=4日午後10時45分、西山明宏撮影

 大野市牛ケ原のコンビニエンスストアで8月27日未明、店長の山本嘉裕さん(46)が殺害され、売上金35万円が奪われた事件で、県警捜査本部は5日午後、強盗殺人容疑で逮捕した元暴力団員、河合英二容疑者(45)の取り調べを始めた。容疑を認め、淡々とした様子で応じているという。逮捕時の所持金は数万円あり、変装や偽名を使い続けながら、静岡方面に逃走する途中だったとみられる。

 河合容疑者は4日夜、愛知県岡崎市内のビジネスホテルにチェックインしようとしたところを、待ちかまえていた捜査員に発見され、逮捕された。逃走に使った乗用車を先月29日に鳥取市内で乗り捨て、31日までに島根、岡山、大阪、和歌山、三重の各県を鉄道などを使って移動したことが確認されている。

 捜査関係者によると、河合容疑者は帽子や眼鏡などで変装し、偽名を使ってビジネスホテルなどに宿泊していたという。身柄を確保された岡崎市内のホテルも偽名で予約されていた。事件前に永平寺町内からタクシーを呼んだときも偽名を使っていたという。

 また河合容疑者は逃走中、パチンコ店を数回訪れており、捜査本部は、奪った35万円を工面しながら、減る一方の逃走資金を少しでも増やそうとしていたとみている。

    ◇

 河合容疑者の逮捕の連絡を受け、亡くなった山本さんの遺族は4日深夜、「捕まったことには、安堵(あんど)しています。しかし、被害者としての気持ちに何ら変わりはありません」とのコメントを県警を通じて発表した。(岡野翔)

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