2008年10月
2008年10月04日
フェリーを選ぶ者たち ナッチャンWorld 第3夜
買い物している間に、道南自動車フェリーの「えさん2000」(写真)がもうまもなく函館港に着岸というところでした。私は慌てて外に出て、着岸シーンの動画撮影をすることにします。
道南自動車フェリーといえば、東日本フェリーの元子会社であり、現在は東日本フェリーと同様にリベラグループの1社となっています。東日本フェリーが消えることにより、現在、東日本フェリーで青函航路を運航している「びるご」「ばにあ」の2隻がその道南自動車フェリーに移籍することになり、援助次第ですが大間航路の「ばあゆ」、青森〜室蘭航路の「びなす」も移籍するかもしれません。「びなす」は難しいでしょうが、「ばあゆ」はなんとか受け継いで欲しいですね。「びるご」「ばにあ」はイルカマークが消えるかもしれませんが、残してくれるようで良かったと思います。
道南自動車フェリーは東日本フェリーに比べればマイナーであり、普通の人ではあまり知られていないかと思われます。しかしながら、今、到着した「えさん2000」を見ると、普通自動車の下船がいくつか見られました。徒歩客はさすがに1人しかいなかったなー。でも、あれだけ普通自動車が乗っていたのはびっくりです。
そして、その後に続くトラック、出るは出るはと延々とトラックの下船が続きます。いったいどれくらい乗っていたのでしょうか? 見た目はそれほど大きくない船なのですが、トラックの量がかなりあります。
なぜこの人たちはわざわざ約4時間もかかるフェリーを選択したのか?
それは値段と過ごしやすさ(時間の長さや絨毯敷きの部屋とか)、「ナッチャン」の制限によるものかと思います。時間がかかっても安くて選ぶ人がこれだけいたことがわかります。私も、時間に余裕があれば、乗る船を限定していなければ、こちらの普通のフェリーに乗船するかもしれません。
船舶会社としては稼ぎどころのトラックの数は「ナッチャン」と普通のフェリーでは数がまったく違うし、燃料の消費は速い方が消費しやすいし、「びるご」「ばにあ」だけを残すのもわかります。
けど、「ナッチャン」でたくさんのトラックを一気に積み上げて何度も往復した方がいいのでしょうが・・・制限付き、値段、周りの環境問題(高速船からできた波によるダメージ)がネックですよね・・・。
「えさん2000」の下船が完全に終わったところ、次は白い大きな物体、「ナッチャンWorld」が見えてきました。
2008年10月03日
ナッチャングッズは今のうち ナッチャンWorld 第2夜
フェリーターミナル(写真)に到着すると、さっそく自動券売機で予約番号を入力して搭乗券、ではなく乗船券を受け取ります。機械でやるとどうしても飛行機の搭乗券みたいに見えますね。ネット予約の場合に限りますが、これだと簡単に乗船券を受け取ることができます。
すぐ近くにある売店でナッチャングッズが売っていたのでミニタオルを購入します。
もうすぐなくなるグッズなので、大変、貴重かもしれません。ナッチャンファンの人には思い出として何かを購入しておくといいでしょう。
ミニタオルの他にも、キーフォルダーやメモ帳、セロハンテープなんかもあります。あとは何かあったような?? ナッチャンに描かれている子供たちの絵がこれらのグッズに描かれています。
ナッチャンのイラストは独特ですよねー。私は好きですよ。
なんか、派手だとか、何あれ?、なんて思っている人はいると思うでしょうが、子供の絵は無駄なことなく直に心が表れて、芸術的に見えてしまいます。
その絵がもう、なくなるんですよ・・・非常に悲しいです。だから、私は、「Rera」と「World」のミニタオルを購入します。
向かいにあるお土産屋にも同じナッチャングッズがあり、更に「ナッチャン」のクッキーやチョコレートタルトも売っていました。ただ包装に「ナッチャン」の絵柄があるだけですが、仕事で来れなかったW.Oのお土産としてチョコレートタルトを購入します。
そして、この立派なフェリーターミナル
「ナッチャン」のために作られた立派なターミナルなんですよね。
在来のフェリーでは使えない搭乗口、ではなかった乗船口があり、タラップがあり、エグゼクティブクラスのための待合所があったりと、「ナッチャン」でしか使えない施設があります。
「ナッチャン」が消えてしまえば、これらってすべて意味がなくなってしまうのでは・・・いったいなんで作られたの?
ここまでやったならば、もっと生かせよ!と思うばかりでした。
2008年10月02日
最初で最後の ナッチャンWorld 第1夜
運賃が値上げされると聞いて、高くなる前に予約しておこうと1ヶ月前から9月下旬に乗船することにしました。
もちろん「ナッチャンWorld」を使うとすればエグゼクティブクラス、ですが、いつもの相棒であるW.Oが丁度、仕事が忙しい時期であるため、船仲間と行動することになりました。1人で乗船すれば貸切料金50%分もかかってしまうため、誰か知り合いと乗船した方が貸切料金がかからなくて済みます。お互い1人であり、共にエグゼクティブを使いたくて仲間を探していたので丁度、良かったです。
「ナッチャン」たちがなくなることを知ったのはしばらく経ってからになります。突然でびっくりしました。
えっ?だって、「ナッチャンRera」はまだ1年ちょっとしか経っていないし、「ナッチャンWorld」は半年も経ってないし、しかもエグゼクティブなんてまだできたばかりなのに・・・まだまだ新しいナッチャンを手放すなんてとても信じられませんでした。
じゃあ、私がこれから乗る「ナッチャンWorld」は最初で最後になるのか?就航日に乗ったあの「ナッチャンRera」は最後だったのか、W.Oは「ナッチャンWrold」に乗らずに終わってしまうのか・・・なんて短いことやら・・・。
9月×日、もうすぐなくなるという思いを持ちながら、私と数人は「ナッチャンWorld」に乗船するため、北海道へと向かいました。
これが最後になると思うと非常に寂しい気持ちになります。
写真は函館山からの夜景。三脚なしでの撮影は難しいですね。
2008年10月01日
気付けば3月からは・・・
日曜日発は旅客にとってみれば利用しやすい時期ですが、貨物部門(トラックなど)がお休みのところが多く、平日と比べればかなり少ないです。フェリーは旅客部門よりも貨物部門の方が重要なため、原油高騰の中、少しでも節約するためにも便を減らすためにも日曜日発を休航にしたかと思います。仕方ないでしょう。
私はただ船に乗るだけではなく、帰省などで北海道へ行く場合があります。帰りの便は休みを絡ませることが多いので、日曜日発を利用することが比較的、多いかと思います。そのせいか、日曜日発が必ずある太平洋フェリーが最も帰りに利用している船でもあります。
では、他の会社はどうでしょうか? 目的地を東京基準とします。
商船三井フェリーの場合は、夕便の日曜日発はなし、夜便はありますが、日曜日の深夜となります。月曜日着となる便はありません。(3連休の場合、運航日が変わる場合があります)
川崎近海汽船の場合は、毎日運航をしていますが、八戸から先が遠いのがデメリット(車の場合は辛い)、しかも日曜日発は地元客で混雑したり、個室がすぐに埋まってしまうため、個室派の人にとっては避けがちですね・・・。
この前、シルバークイーンを日曜日発で利用したとき、たまたま特等が空いていました。これには驚きです。
そして、新日本海フェリー
寄港便の日曜日発はありません、が、なんと、11月1日から小樽→新潟が19時半発であるではありませんか!!
新潟〜小樽は普段の場合、早朝着で、いかにも貨物のために時間を合わせたダイヤとなっていますが、今度は日曜日発新潟行きのみ19時半発、翌日15時半着と、旅客に合わせているようなダイヤとなっています。これは使えるかも!?
ただし、冬のドック期間中は新潟〜小樽の運航はありませんので、注意してください。
写真は、11月からは日曜日小樽発が使いやすくなる新潟〜小樽の「らいらっく」
明日からいよいよ「ナッチャンWrold」の話をします。