2008年06月
2008年06月30日
徒歩客も意外といる? さるびあ 第1夜
四国の端っこから九州へ向かうフェリーですので、やはり車の数は多いです。
先頭から3、4台目ぐらいだったかな? かなり早めに乗船をしたのですが・・・車両デッキから上に上がって客室に入ると、2等の絨毯敷きの部屋はもうすでに人がいっぱい、もう1つ2等部屋があるのですがそちらは団体客専用となっていました。
徒歩客ってそんなにいるの?? 一部は私の次の小さなバスの団体だと思いますが・・・それにしても居場所がない・・・。後から車の客が上に上がってきますが、団体専用の部屋には入れずどこにいればいいかと困ってしまい、結局、いっぱいいる部屋に何とか座るようにするしかありません。
2等客室は前方と後方に一箇所づつ、一般客用として船尾側に4区画(写真)、船首側に3区画あります。この日の一般客すべてを船尾側にまとめると、かなりきつそうに感じます。横になって寝れる感じではありません。
すでに占領予定となっている団体がもし乗船しなかったら一般客にも開放するとのことですが・・・。後から入ってきたお客さんは団体が来ないことを願っていたでしょう。
うーん、別府行きの方が空いているかと思いましたが、こちらもいっぱいでした。
でも、客室はこれだけではありません。どうしても横になって快適に過ごしたいのであれば、回避する方法があります。
それは等級変更です。上の階には1等3部屋と特等1部屋があります。たった2時間20分の運航なのに、上等級があるとはびっくりです。
そういえば同じような航路である八幡浜〜臼杵のオレンジ九四フェリー、今回利用する「さるびあ」と同じ宇和島運輸でも、上等級が存在します。四国から九州への航路は上等級が当たり前なのでしょうか? 混雑回避策としてはありがたいです。
団体部屋の空きを待たずに、私たちは1等に等級変更することを決めました。すでに男性1人が等級変更したようで、この状況では等級変更しても相部屋になるかと思いましたが、まあ、これだけ混んでいるのであれば相部屋でもスペースが広ければマシでしょう。
特等なら相部屋にはならないけれど、そこまで変更しなくてもいいか。
2008年06月29日
佐賀関か別府か 選択肢は2つ
三崎港(回転寿司ではない。笑 すまん東京ローカル?)より出ている船は2航路、四国〜九州で最も最短距離の佐賀関(佐賀県ではありません)行き、もう1つは本来乗るはずだった「さんふらわあこばると」が待つ別府行きです。
なるべく早く上陸したかったので迷わず佐賀関行きの方のターミナルへと向かいましたが、バスが数台、どうやら団体客が多くいるようです。とりあえず客数の状況を確認したところ、団体客が多いとのことだったので、別府行き側の方も訪ねてみました。
すると、別府行きの方はまだ船が来ていないせいもありますが、団体用のバスが1台しかありませんでした。じゃあ、こちらの方が快適かな?
お値段の方は、佐賀関行きが4m〜5mの車が7660円、大人1名910円、別府行きが7980円、大人1名1730円、多少、佐賀関の方が安いです。(現在のお値段です)
運航時間は佐賀関行きが1時間10分、別府行きが2時間20分、別府行きの方が2倍かかります。本数は明らかに佐賀関の方が多く、先に出発するのも佐賀関の方でした。
急いでいたので佐賀関の方を使うべきかと思いましたが、乗船人数が佐賀関の方が多かったのでかなり悩みました。うーん、あまり団体客が多くない方がいいな・・・と、いうことで、結局、時間はかかるけど別府行きにしました。
時間が経つにつれて人が増えていきましたが、佐賀関ほどではないかな?
佐賀関行きの国道九四フェリー「ニュー豊予3」が団体客多数を乗せて九州へと向かい、今度は別府行きの宇和島運輸「さるびあ」(写真)がやってきます。
後ろにいた小さいバス(団体客だと思う)の運転手が「佐賀関行きの方は小さくて揺れるけど、別府行きはそんなに揺れないので快適だよ」と言っていました。
早く着けるけど揺れる佐賀関行き、遠いけど比較的、揺れにくい別府行き、どちらを選ぶのかはその人次第かな?
それ以外にも・・・
別府行きの選択、実は、当時、船ヲタにとって正解でした。別府にて素敵な出会いがあったのです。
2008年06月28日
四国経由で九州へ上陸 目指すは四国の端っこ
けど・・・目的地は九州。笑
まーったく違う場所へと移動してしまったのですが・・・四国なんて向かうはずもありませんでした。すべてが大雪のせいです。
早朝、高松。
高松を観光することもなく、うどんを食べることもなく、とにかく西へと向かいます。目指すは八幡浜もしくは三崎、つまり四国の端っこです。そこから短距離フェリーに乗り、九州へと向かいます。
中国地方をひたすら走って九州を上陸する方法もありますが、四国に上陸する方が走行距離を半分ぐらい収めることができます。しかも短距離フェリーでも、仮眠しながら移動できるのは大きいかと思います。
もし中国地方をひたすら走ったら、今頃、広島あたりのSAでクタクタになっているだろうな・・・。でも、ここ、広島より東なんだけど、体力はだいぶ回復していました。ちょっとでも横になって仮眠すれば疲れがだいぶ取れます。
さあ、西へと進むぞ!!
高速道路に乗り、ひたすら西へと進み、まだ暗い。新居浜あたりになるとちょっと明るくなります。
そろそろ大阪南港から出港した「おれんじ7」が東予に到着するころかな? ジャンボフェリーで高松経由で向かうのと「おれんじ7」では、それほど時間が変わらないです。
で、私が乗る予定であった「さんふらわあこばると」こちらはもうすぐ別府港に着くところ。私はまだ愛媛県ですよーーー! 高速道路をひたすら走っています。
ようやく端っこ、大洲ICに到着。ここで下りて、八幡浜か三崎に向かいます。どちらか悩みましたが、車があるときでないと三崎へは向かえませんので、三崎へ向かうことにしました。
今度はひたすら佐田岬を通ります。本当の本当の四国の端っこです。
写真は三崎港にて。船は「ニュー豊予3」
2008年06月27日
下ではなく上 りつりん2 第5夜
また再びガタガタした振動が伝わり、しばらく経つと再びあのBGMが流れます。それと共に船内放送が入り、そろそろ高松港に到着します。
船内放送で起きる人もいれば、それでも寝る人も・・・あらら、やはりW・Oはまだ寝ている・・・まあ、いつものことですが。笑 絶対に下りなければなりませんので無理やり起こします。
ジャンボフェリーの運行時間はおよそ3時間40分、睡眠時間はだいたい3時間半かな? 私の場合、短くても4時間が限度なので3時間半は非常に中途半端に感じます。でも、寝ている間に移動できるから、便利と言えば便利なのです。後が怖いですが・・・。
高松港に到着したようで下船をします。
車持ちなので急いで下船しようかと思いましたが、まだまだ船内に人がいて、すぐに下りられない状況だったので、その隙を狙って撮影をすることにします。その後、急いで下船をしようとしたのですが・・・
迷った・・・
どこで下船すればいいのか・・・えっ、どこなの???
そういえば、上から船内に入ったよな・・・そうか!!大部屋から外部デッキに出て、そこから車両デッキへと向かうんだな!!
なんて複雑な構造なのでしょう・・・初めての人にはちょっとわかりにくいです。
急いで上に上がり外部デッキに出て下船・・・あれ??? 車がない・・・もうすでに車が出てしまったようで・・・あっ、うちの車を見つけた! 慌てて車に乗り、急いで下船をしました。
結論
ジャンボフェリーの下船は急がなければならない!!
車の場合は絨毯敷きの大部屋に行って、後方から外部デッキに出て、車両デッキへと向かう!! 船内の中を下ってはいけない!!
特に普段、別のフェリーに乗り慣れている人は気をつけてください。下ではなく上です。
写真は、エントランス。車での下船は上です。
2008年06月26日
夜行便に必須なもの りつりん2 第4夜
ジャンボフェリーには絨毯敷きと椅子の部屋があり、椅子はリクライニング(写真)とソファーがあります。
寝るのが目的であれば絨毯敷きがベスト、昼間にのんびりと過ごすのであれば絨毯敷きも良いし、椅子でも構いません。いや、外部デッキに出て瀬戸内海の島々を見るのがいいかな?
今回のように夜行便の場合は、当然、絨毯敷きの部屋が一番過ごしやすいです。だって、寝るしかないから。もちろん絨毯敷きが人気であり、すぐに埋まってしまいます。もし空きがなければソファーで横になるか(あまり良くないけど)、リクライニングシートで背もたれを倒して寝るか、しかなく、それでも空きがなければ・・・ここからの話は後ほど(7月中旬ぐらいの予定)。
だがこの人気の絨毯敷きは長距離航路とか青函航路と違って、枕や毛布がありません。つまり、何も準備してなければ、枕なし、毛布なし、そのままで寝る状態になってしまいます。それなら絨毯敷きで寝るよりもリクライニングで寝た方が快適かもしれません。
私はこのとき車持ちで、たまたま車の中に寝袋など(有馬記念での徹夜グッズ。笑)が入っていたため、そこそこ快適に寝ることができました。車持ちであれば、枕と、寝袋があれば寝袋、なければ毛布を用意しておくと良いです。
周りと見ますと・・・私たちと同じように寝袋で寝る人もいます。これはほんのわずかしかいなかったかな? ほとんどの人が毛布でした。中には何も準備してなくて、何もかけずに寝る人もいました。
ジャンボフェリーの乗るとき、特に夜行便を利用する場合は、絨毯敷きの部屋を利用する場合、枕や毛布、寝袋など、しっかり準備しておきましょう。徒歩で持ち運べない場合はリクライニングシートをおすすめします。
2008年06月25日
「旅作(たびさく)」「eトラベル」で とてつもない旅行計画
九州や四国、北海道の場合は船を往復利用しても最低3日間で済ませられますが、沖縄航路の場合は本州からの船に乗ると相当な時間がかかってしまいます。今回の場合はすでにマリックスライン(鹿児島〜那覇)に乗ると決めていて、沖縄、鹿児島それぞれ辿り着かなければなりません。すると、那覇まで行くには本州から船を利用すると相当、時間がかかってしまいます。しかもW・Oが1日しか有給休暇が取れなかったため、たった3日間でこなせなければなりません。
よって、飛行機が必須となりました。
最初は普通に飛行機を予約しようかと思いました。が、高い・・・旅割でも2万円以上もするのか・・・そんな悩んでいたら、時間が経ってしまい、どんどん高くなる一方・・・。
ちなみにスカイマークだともっと安いのですが、出発時刻が早すぎて間に合わなかったり、遅すぎて現地にいる時間が短くなってしまうため論外でした。選択肢はANAかJALなわけで。
そこで、友達からパックを使えば良いと薦められました。
パック? だって、行きと帰りは飛行機の区間が違うし、できるの??
それが使えたのです!
ANAは『旅作(たびさく)』、JALは『eトラベル』
これらのパックは、往復飛行機+宿のプランで、行きと帰りが違う航路でもOKというパックなのです。
例えば、行きは札幌に行きたいため「羽田→千歳」、札幌で遊んでから旭川へ移動し1泊、旭山動物園に行って、帰りは「旭川→羽田」というプランなんていうのもできてしまいます。2泊3日だけど、1泊はホテル利用、もう1泊は指定ではないホテル利用、もしくは友達の家に泊まるとか、というのもできます。
じゃあ、今回のように「羽田→那覇」「九州のどこかの空港→羽田」なんてとてつもないプランも可能なの??と思うでしょうが、これもできます!! 普通の人が見れば、なんとも不思議なプランですよね。那覇から九州までどうやって移動するのよ??笑
今回の場合、パックのお値段は・・・
・「羽田→那覇」の丁度よい時間に出発する便
・九州に来たなら「つばめ」にも乗りたいので「熊本→羽田」の丁度よい時間に出発する便
・那覇市内のビジネスホテル1泊
の組み合わせで、2名でなんと7万円もしませんでした。(注:6月のお値段です。繁忙期の場合は高くなります)
す、す、すごいおトクだと思いませんか? しかも沖縄でのレンタカーもつけて、+100円、たったの100円・・・安すぎ・・・。
とーっても、おトクだと思いませんか?
例えば北海道から沖縄までぶっ通して船旅をやってみたい、というとてつもないプランを立てる場合は、「○○→千歳」「那覇→○○」を飛行機というワケのわからんプランでも使えます。笑
更に「フェリーよなくに」で石垣島から与那国島も行ってみたい!となれば、「那覇→石垣」「与那国→那覇」の飛行機を加えるのもOK。
ただし、条件として、飛行機は4つまで、スタート地点とゴール地点は同じです。
こんな夢のようなプラン、どうですか?笑
詳しくは各航空会社の公式サイトにて。
2008年06月24日
フィリピン フェリー沈没事故 って
翌日、沈没した「プリンセスオブスターズ」が新日本海フェリーの元「フェリーらいらっく」であることを知り、かなりショックに感じました。
「フェリーらいらっく」には乗船したことがないし、詳しくはわかりませんが、私がフェリーにはまり始めてちょっと前まで運航していた船であり、比較的、あまり古い話ではない感じがします。新日本海フェリー(ヴィーナストラベルの方ですが)では「らいらっく倶楽部」とい会員制度があり、このことから会社にとって「フェリーらいらっく」には強い思い入れがあるかのように思います。
そんな「フェリーらいらっく」がですよ・・・。
ニュースの生存者の話によれば、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000003-maip-soci
・出港時は天候が穏やかであったが、翌朝、台風6号で急に風、波が強くなり、船体が大きく傾いた。
おいおい、天気図を見たのかな??
穏やかでも先を見ないと駄目ではないでしょうか? 日本では海が穏やかそうに見えても、欠航になる場合なんていくらでもあります。
あるニュースでは、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080624-00000000-omn-int
「暴風雨警報があったにもかかわらず沿岸警備隊が出港許可を出したのは、フェリーが2万3000トン以上の船であったから、と言うのだ。」
とのことですが・・・暴風雨警報があるぐらいなら、大きさ関係なく危ないと思います。
・恐怖を紛らわすため、強いアルコールをあおる船員もいた。
駄目ですね・・・自分のことよりも、人を助ける方が大事ではないでしょうか?
・11時45分ごろ、船体が45度に傾く。
避難命令が出てから何時間、経っているのでしょうか? いつごろ座礁したのかわかりませんが、この後、救命ボートが用意されたようです。避難をしている時点で救命ボートを用意すべきではないでしょうか?
と、いうように、なんか甘さを感じてしまいます。
でも、いざとなると、恐怖におびえてしまい、行動に移れなかったのかも・・・。
とにかく、生存者が増えることを願うばかり・・・。もう2度と起きないように!
写真は、「フェリーらいらっく」(撮影:わん様)
2008年06月23日
乗ってみたかった船 クイーンコーラル でした
本当は飛行機ではなく船と電車で距離を感じながら東京へ帰りたかったのですが、予算と時間の都合上、飛行機にしました。(飛行機の方が安かったのです。この話はのちほど)
さて、今回、利用した船はというと・・・マリックスラインの「クイーンコーラル」でした。「ゴザ」というのでわかった人もいるかと思います。
私にとって、乗ってみたい船の中の1つであり、沖縄航路を利用するのも初めてです。
予算や時間の都合上、なかなか手が出せなかったのですが、予算上、都合が出たので今回、行くことになりました。ただし、時間的には余裕がなかったので、行きと帰りに飛行機を使うことになります。(おかげで飛行機を克服した??)
その前に・・・休止が決まった有村産業の「飛龍」の方にも乗っておきたかったのですが・・・こちらのマリックスラインの方に乗ることが決まっていたので、残念ながら断念をしました。
この「飛龍」、乗れなかったけど、沖縄では見れましたね。沖縄に到着した日はターミナルに「飛龍」、沖には「飛龍21」と貨物船が見えました。が、翌日、「クイーンコーラル」から「飛龍」と貨物船を確認しましたが、「飛龍21」が見当たりません・・・どこに行ったのでしょうか???
「クイーンコーラル」の話に戻りまして、簡単に感想を・・・
・寄港する港は浅瀬に近かった。しかも狭い。よくこんなところに泊められるなーとちょっとびっくりしました。(名瀬は暗くてわかりません)
・それぞれの島がとーってもきれい。特に与論島がきれいです。
・奄美大島はかなり発展している町だな〜って、島ではなく内地のどこかの港かと思いました。
・ゴザ、意外と心地良かったり。私にとっての「クイーンコーラル」の名物だと思っているので、何も違和感がありません。
・ずっと外にいても飽きることがなかったのですが、日焼けが酷くなって辛いです・・・。
「クイーンコーラル」はもうすぐなくなるんですよね・・・乗って良かったですよ。交通機関としてではなく、ただ単にクルーズ目的として利用をしてみました。生活航路であって、クルーズ目的なんて私たちしかいないかも? でも、こんな船旅もいいかもしれませんよ。
空から見る島もいいけれど、たまには海から美しい島々を眺めませんか? これをやってみたかったのです。
詳しい乗船記の話はのちほど・・・たぶん8月ぐらいかな?