ニュース写真

文字サイズ変更
はてなブックマークに登録
Yahoo!ブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷

さくらんぼ小学校:服部公一さんが校歌を作詞・作曲 山形

山形県東根市に新設される「さくらんぼ小学校」の校歌を作詞作曲した服部公一さん=東京都港区の国際文化会館で2010年8月、和田明美撮影
山形県東根市に新設される「さくらんぼ小学校」の校歌を作詞作曲した服部公一さん=東京都港区の国際文化会館で2010年8月、和田明美撮影

 サクランボの生産量日本一の山形県東根市に来年4月、新設される市立さくらんぼ小学校の校歌を山形出身の作曲家、服部公一さん(77)が作詞・作曲した。ポップ調のメロディーの校歌「ひかる六つのさくらんぼ」で、服部さんは「明るいサクランボのように、子供たちが未来に夢を持てる歌にした」と言う。

 服部さんは、幅広いジャンルの楽曲を手がけ、子供向けでは「アイスクリームの歌」などで知られる。

 東根市は「佐藤錦」発祥の地だが、太平洋戦争中は、嗜好(しこう)品のサクランボは「不急作物」として切り倒され、芋や大豆が植えられた。小学2年で戦争が始まり、6年で終戦を迎えた服部さんは「子供らしい遊びはいっさいできなかった」と振り返る。「だからこそサクランボは戦後山形の希望のシンボルになった」

 校歌は、6学年の子供たちを六つのサクランボに例え「宇宙めざしてぐんぐん伸びる」と歌う。「青雲の志のような歌はしみったれている」として「いまの子供に合った自由でかっこいい歌にした」と服部さんは話す。

 県内は過疎が進んでいるが、宅地開発によって東根市の子供(12歳以下)は5838人(09年現在)で1年間で72人増えた。校名は昨年10月、市民の公募で決まり「サクランボのように太陽の光をたくさん浴びて」という願いが込められている。校歌は11月5日、市の音楽会で子供たちが歌い、正式にお披露目される。【和田明美】

「ひかる六つのさくらんぼ」(1番)

花の香りにみちている

     この町で学ぶよろこび

村山野川、歌う流れ

     豊かな未来を呼ぶ岸辺

聞いてよく見て考えて

     宇宙めざしてぐんぐん伸びる

豊かな木の実だ きみぼく、私

     六つそろった さくらんぼ小学校

毎日新聞 2010年9月3日 10時41分(最終更新 9月3日 11時05分)

ニュース写真 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド