声優警察第1回『BLACK LAGOON The Second Barrage』豊口めぐみさん |
2007年01月06日(土曜日) |
新年の幕開けとともに新コーナーがスタート!いま話題の声優さんに切り込むインタビュー企画、その名も「声優警察」!記念すべき第1回目は『BLACK LAGOON The Second Barrage』からレヴィ役の豊口めぐみさんだ!この企画だけの独占インタビューは必見! ジリリリ…ジリリリ… 「声優署の太門だ。『BLACK LAGOON The Second Barrage』が早くもDVD化だと?」 サンデーGX連載の『BLACK LAGOON』は広江礼威先生原作の人気クライムアクションコミック。舞台は東南アジアの架空の港町ロアナプラ。“萌え”が氾濫するいま、まったく萌えない(?)“おっかない女キャラ”しか出てこないのがこの作品の見どころ。2挺のカスタムメイドハンドガンを操り“二挺拳銃(トゥーハンド)”の異名をとる女海賊レヴィ、顔に大きな傷を持つアフガン紛争(80年代のほうね)帰りのロシアンマフィアの頭目バラライカ、南米の革命勢力で数々のテロ事件を実行した元ゲリラで現メイドの“フローレンシアの猟犬”ロベルタなどなど…。こんな危ない連中が揃った“弾丸が掟”の非情な世界に、会社に裏切られたヤケクソで飛び込んでしまった元日本の商社マン、ロックを中心に、道理では図れない過酷な闇社会を洋画調の独特のセリフ回しでテンポ良く描いた本作のアニメーション第2期シリーズが『BLACK LAGOON The Second Barrage』だ。 すでに第1期シリーズが終了し、つい先月に『The Second Barrage』が終了したばかり。その『BLACK LAGOON The Second Barrage』が早くもDVD化されるとのタレコミが署に寄せられた! 「防衛隊の出動は待ってください。私が直接インタビューします!」 『BLACK LAGOON』において、“萌え”無用の女海賊レヴィを演じる豊口めぐみさんにインタビューすべく団長は出動した! 豊口めぐみさん 1月2日生まれ東京都出身、身長168cm。81プロデュース所属。 様々なキャラクターを演じ分け常にファンを魅了する人気声優。テレビ番組のナビゲーターやラジオパーソナリティとしてもマルチに活動中。主な出演作品は『鋼の錬金術師』ウィンリィ・ロックベル役、『ガンパレード・オーケストラ』石田咲良役、『マリア様がみてる』佐藤聖役など多数。 ●81プロデュース:http://www.81produce.co.jp/index.html ------------------------------------------- ■「できます」とは言わずに「頑張ります」 ―豊口さん、よろしくお願いします(シャイな団長は声優さんの前では低姿勢だ!)。 まず最初に、この作品に出演が決まったと経緯を伺えますか? 豊口めぐみさん:レヴィの役はオーディションでいただきました。オーディションで、まず自分のイメージした声で演じてみたら「少し高めの声でやってみて下さい」と言われました。若く高い声で再度テストすると、今度は「もとの声に戻してください」って。私は「あっそうか。こっちの声でいくのか」と今のレヴィくらいの声質で演じたんですが、「これは決まったら大変だなぁ、声がつらいなぁ」って心の中で思っていたんです。 ―低い声を出すのに苦労されましたか? 豊口さん:そうですね。オーディションで演じたのは日本編(アニメ第2期 19~24話)の屋台のシーンあたりで、レヴィがロックに語りかけるシーンでした。 ―日本編では英語の台詞が印象的でした。 豊口さん:オーディションの最終候補に残っていると伺ったときに「英語の台詞がありますが大丈夫ですか?」と聞かれて、「ダメです」ということはできないなって思ったので「頑張ります」と。「できます」とは言わずに「頑張ります」って言いました(笑)。 ―劇中では滑らかな英語をレヴィは喋っていましたね。 豊口さん:いやいや(笑)。日本編の始まる前、台本をいただく前に、まさにこの部屋(この日はジェネオンさんの協力で本社応接室を使用してる!)で英語の講習会を開いていただきました。私とロック役の浪川さんで、原作にある英語セリフの翻訳をやっておられるダニエルさん(翻訳協力 兼光ダニエル真氏)に直接教えてもらったんです。 ―講習会の成果はどうでしたか? 豊口さん:すぐにできるもんじゃなかったです(笑)。講習会の一ヶ月くらい前にも、英語の台詞だけを抜き出した音声データをもらって聞いていたんです。でも、すごく早くて『でぃぃす・いず・あ・ぺぇん』じゃなくて『ディスィズァペン!』みたいな感じ! 「まさかぁ、こんな速さで喋るわけないですよね?」って聞いたら、「いや、この尺で作っています」って言われて「へ??」ってなってしまいました。あとは猛特訓ですね。「呪文のように覚えてください」って言われて、読み方も細かく書きとめていただいたんですけれども、日本編の1回目の収録までは寝ても覚めても英語のことばかり考えていました。英語といっても「Fu●k」みたいな危険な単語ばかりで、いろんな現場でも口に出して「…fu●k…fu●k…」って(笑)。自分でもアヤシイ人だなって思いながらも、とりあえず練習するしかないと思って何度も繰り返し練習しました。 英語について、監督はそうとう不安がっていたみたいで1回目の収録が終ったあとに握手されました。「よくぞ練習してくれました、ありがとう」って感じで(笑)。 ■最初のころはいつ殺すのかって思っていました ―次に、レヴィという女性についてはどのように思って演じられていますか? 豊口さん:アフレコの最初のころ「汚い言葉を流暢に」ってダメだしが多かったんです。ロックに対しても「ゴミみたいな扱いをしろ」って、人として扱わなくていいみたいに言われました(笑)。でも、潜水艦の話(アニメ第1期 4~6話)のとき艦内で自分の過去を語ったあたりから、そしてその後の屋台でケンカ(アニメ第1期 7話)をしたあたりから、ロックを認め始めたみたいですね。あそこがきっかけだったと思います。ダッチとの会話でも、ベニーの時もそうだったみたいな事を言っていましたが、レヴィの中には認める第一歩に必ずそういう儀式的なものがあるのかなって思います。 そのあとはレヴィにとってロックが相方みたいになって、急激に近しい存在になったんじゃないかな。日本編では彼の意見を尊重したりしてますからね。 ―出会った最初のころからは想像できない姿ですよね。 豊口さん:最初のころは(ロックを)いつ殺すのかって思っていました(笑)。原作の広江礼威先生がおっしゃっていたんですが、ケンカのシーンはあのままいったらロックは死んでいたかもしれないって(笑)。あのシーンではよくロックが銃を跳ね除けたなって思います。 ―第2期『The Second Barrage』のクライマックスである日本編はロアナプラでの話とは雰囲気や全体のイメージもだいぶ違っていたと思いますが、演じられてどうでしたか? 豊口さん:日本編ではやっぱりロックについてきた人ってイメージでしたよね。今までは前面に立って「私が倒す!」みたいな感じでしたけど、日本編では基本的にロックの後ろに立っている感覚でした。 ―レヴィについて印象に残っているシーンはありますか? 豊口さん:私は“タバコチュー”のシーンが好きです。“タバコチュー”っていうのは私が勝手に呼んでいるんですけれども(笑)。ケンカの後、パトカーの中の会話で「疲れた、もう寝たい」ってダラ~としたレヴィがすごく好きですね。普段は“バーンと撃ってドーン!”ってイメージですが(笑)、あのシーンは“静”のイメージで逆に印象に残ったんです。 ■男らしいところは似ているかも ―第1期、2期とレヴィを演じてきましたが、豊口さん自身と似ているところってありますか? 豊口さん:似ているところ…は無いような気がします(笑)けど、男らしいところは似ているかもしれませんね。よく“男らしい”って言われるタイプなんです。ブラックラグーンで取材を受けるときも、洋服のイメージとか自分の好みとあっていたりするのですんなり決められました。レヴィみたいな短いパンツを履いたり、拳銃を撃ちまくったりはしないですけどね(笑)。 ―感化されているかもってところはありますか? 豊口さん:レヴィの役を終えてから穏やかになった気がします(笑)。以前はスカートとか履かなかったんですけれども、やっと女らしい格好をするようになりました。逆の意味で影響を受けたのかもしれません。 ロベルタ役の富沢美智恵さんのインタビューに書いてあったんですが、ロベルタとの最後の決闘のシーン(アニメ第1期 10話)の収録のときに私が迷彩のパンツを履いていたらしいんです(笑)。「彼女は意識していなかったのかもしれないけど、戦闘スタイルだった~」みたいなことが書いてあって、確かにあのころの私はレヴィ全開で、スカートなんて収録には一切履いていきませんでしたね。無意識に感化されていたみたいです。まぁ、内股でできる役ではないですよね(笑)。 ―それでは、最後にブラックラグーンのファンの皆さんへメッセージをお願いします! 豊口さん:第1期から第2期にかけてちょっと間が空いてしまったので、DVDで是非1話から24話まで続けて見ていただけると嬉しいです。第2期では、“BLACK LAGOON2 第1話”ではなく“第13話”となっています。連続性のある作品として作っていますので続けて見ていただきたいですし、せっかく原作も続いていることですから私たちもまだまだ演じていきたいなって思っています。 アフレコを終えたときは、「やり終わったぜ」っていう嬉しさと、「終っちゃった」っていう寂しさがありました。私だけじゃなく他の出演者さんも同じように感じていると思うんですけれども、ブラックな感じの作品でしたが収録現場は和気あいあい楽しい現場だったので是非また演じてみたいです。みなさん応援してください。 ―ありがとうございました ------------------------------------------- DVD『BLACK LAGOON The Second Barrage』001は1月31日発売。警察官としてこんな危険なアニメは見過ごせない! 団長も今から購入する気まんまんだ! 『BLACK LAGOON The Second Barrage』001 ●発売日:1月31日(水) ●価格:5,775円(税込) ●販売元: ジェネオン エンタテインメント ●封入特典:広江礼威描き下ろしDVD-BOX(全6巻収納可能) ●公式HP:http://www.blacklagoon.jp/ <読者プレゼント!> 豊口めぐみさんとジェネオンさんのご厚意により、今回豊口さんのサイン入りポラロイド写真を2枚頂いた!どちらか1枚を計2名様にプレゼントだ!このコーナーの感想や、今後突撃して欲しい声優さんを書いてくれると団長も喜ぶぞ。たくさんのご応募をお待ちしている! 応募締め切り:1月16日(火) 受付メールアドレス: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい ※写真の種類は選べません。当選者発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。 ©広江礼威・小学館/BLACK LAGOON製作委員会 |