2006年11月
2006年11月30日
貸切料金>子供料金 ??
http://www.higashinihon-ferry.com/news_detail1127.html
今までは1.75人分の料金を払って1人で特等2名部屋を使うことになっていましたが、これにより、1.5人分つまり「+子供料金(大人の50%)」の料金で利用が可能になります。安くなったのはとてもいいことです。
これでシングルユーザーも気軽に個室を使えるようになりますね。
日本海航路の次の船となる今の「SFみと・つくば」は2名部屋が多く、4名部屋とシングルがありません。ソファーベッドを利用すれば3名は可能ですが、シングルやファミリにーとっては非常に使いにくい船かと思います。ファミリーなら2部屋に分かれてもいいでしょう。この船を使ったとしても1等でも相部屋承諾(貸切料金なし、混雑している場合は相部屋になる)がなさそうだし、シングルは貸切料金を払ってまで個室を利用することになります。
もし75%のままなら、我慢して相部屋(寝台)を利用するか、子供料金より高い料金を払ってまで個室を利用するか、大変、悩みますよね。普通なら高くて払えないと寝台にまわるかもしれませんが、それより他船や他の交通に変えることもありえそうです。
子供料金(大人の50%)より高い値段・・・そう、現状ではなんと子供料金より高い値段を払ってまで個室を貸しきらなければならなかったのです。なぜ、子供料金より高く払わなきゃらないのか、かなり疑問に感じます。
これがもし、子供料金が大人の75%の料金なら、まだ納得がいくでしょう。
子供料金より高いなんて、これではシングル個室ユーザーが去ってしまいます・・・
私はシングルで利用することがありませんが、もし女性一人という立場であれば、貸切料金50%ならまだ我慢できるとしても、子供料金以上なら他船や他の交通に変えると思います。
女性一人は「相部屋だと不安だ」と思う人は少なくはないだろうし、できれば個室を使いたいでしょう。女性でも安心できるように、1人でも個室が使えるような環境にして欲しいと思います。
写真はリベラの日本海航路を運航する予定の「SFつくば」の1等2名部屋
2006年11月29日
水の大切さ なぜ水圧が弱いの?
水圧が弱い
水が少なくてちゃんと流れない・・・
船によっては水圧の強いところもありますが、水圧が弱いところが多いです。
では、なぜこんなに水がちょぼちょぼしか出ないのか?
それは、船で持てる水の量が限られているからです。
船だけでなく、電車や飛行機でなぜ水が使えるのか?と疑問に思うことがあるでしょう。
動いているものに、浄水所などから直に水道管を引くことができませんし、地面からつなぐことができません。船の場合はしょっぱい海の水なんて当然、使いませんし、海水を水に変えようとするとかなり面倒ですよね。(あったら便利かもしれませんが、すごい設備が必要かも?)
あらかじめ必要な分の水をタンクに入れて、その水を利用するしかありません。その水は普通に使う量より余裕に持たせていますが、入る量が限られますので水が完全になくなることも考えられます。
例えば・・・
シャワーを出しっぱなしにした。
お風呂が熱くて水を入れた。水を入れたことを忘れてしまい、流しっぱなしに。
など
これらはよくあることです。私の経験でも残念ながら何度も見かけました。
誰かが気づけば防げますが、閑散期、誰も気づかずにそのままにするとどうなることやら・・・確保した水がなくなり、お風呂もトイレも使えなくなります。大げさかもしれませんが、実際、タンクの小さい船(小さい船)ではこのような事件が起きたことがあるようです。トイレも使えないなんて考えると、とても恐ろしいですよね・・・
乗り物の水は限られています。水を大切に使いましょう。電車も飛行機もね。
写真は個室の洗面所(「SFみと」の1等Aより)
2006年11月28日
設備紹介 ロッカーの重要性
お風呂の脱衣所にはロッカーがあるところとないところがあります。ほとんどの船では盗難防止としてロッカーがあります。
ロッカーはお金を入れて鍵をかけ、鍵を開ければお金が戻ってくるロッカーが多いです。このような返却式のロッカーの場合、面倒でかけない人が多く、脱いだ服を入れてそのまま鍵をかけずに入る人を多く見かけます。果たしてそのままで良いのでしょうか?
本当に貴重品を持っていない人ならまだ良いのですが、財布、部屋の鍵などを持っている場合は絶対にかけるべきです。絶対に盗まれないだろうと思っても、実は船内での盗難事件は非常に多く、脱衣所で起きることは大変、多いとのことで、安心できる環境ではありません。絶対にかけてください。
しかし、私の場合、個室の鍵を持って行っても、ロッカーにお金が必要だとは知らず、財布を持って行かない場合が多いんですよね・・・お風呂に入って、ついでに買い物することはないし・・・。次からはポケットに100円玉を持って入るべきですね。
ロッカーはお風呂だけではありません。パブリックスペースのあちこちにロッカーを見かけます。
これは貴重品はもちろんのこと、相部屋でのスペースの問題上、部屋に大きな荷物が置けない場合、ロッカーに入れることもできます。大きな荷物を持って寝台を利用すると、荷物が邪魔で困りますよね。
また、パソコンやカメラなど、高価なものまたは個人情報が含まれている物を置きっぱなしにすると盗まれる可能性があり、盗まれたら大変、困りますよね。個人情報はここから漏れてしまうこともあり、ニュースになるような問題になることもありえそうです。高価なものはいいとして、個人情報を含まれている物は絶対に、絶対に、場を離れているときはロッカーに閉まって置きましょう。プライバシーはロッカーで守られます。
どうしても盗まれたくなければ、個室を使いましょう。この方が安全です。
写真は「やまと」の脱衣所にて
2006年11月27日
設備紹介 シャワールーム
シャワールーム・・・1人しか入れないスペースで、手前に狭い脱衣所、奥にシャワーがあります。だいたいが無料ですが、中にはお金を入れて使うコインシャワーのところもあります。コインシャワーは東海汽船の場合、10分で200円です。
浴槽のないシャワールームを設置している船は、夜中も運航する離島航路や青函航路などの小さな船に多くあります。
離島航路や小さな船の場合、主に生活航路として使われているため、浴槽のあるお風呂を設置するほどではないだろうと思いますが、お客様の中にはせめてシャワーを浴びたいという人もいます。以前はシャワーさえない船もありましたが、現在では元はなかった船の中にはシャワーが設置されているところもあります。
離島航路だけではなく、長距離フェリーでお風呂とシャワールームの両方とも設置されている船もあります。
瀬戸内航路など早朝着の場合、朝はお風呂を閉鎖していますが、それだと寝汗を流したり、寝癖をなおすことができないので、シャワールームを運航中、ずっと開放しています。
また、他人と一緒に入りたくない人や、女性の場合、生理中でお風呂に入れない人にとってはシャワールームがあると大変助かります。お風呂がある船でも是非、設置して欲しいです。(そういう人はお風呂付の個室を使え、ということなのか? でも、生理は予測つかないこともありますが・・・生理中の場合、特等に変更しようか迷ってしまいます・・・)
写真は「かめりあ丸」のシャワー
2006年11月26日
設備紹介 ラウンジ その2
・団体のイベント
団体客がいる場合、団体のレクリエーションや勉強会などに使用されます。特に修学旅行生やお子様の団体でよく使われています。
船旅は他の交通機関と比べれば運行時間が非常に長く、だんだんと飽きてしまいます。また、団体の旅はふれあいも必要ですので、このようにラウンジで何かイベントを行うのは、交流を深めるチャンスでもあります。
団体のイベントの時間帯はラウンジショーの時間帯以外です。普段のこの時間帯は普通のパブリックスペースとして開放されくつろぐことができますが、団体と重なると利用できない可能性が高くなります。
・クルーズのイベント
太平洋フェリーには定期船だけではなく、伊勢湾クルーズ、仙台湾クルーズ、そして年末年始のクルーズ(小笠原、石垣島、初日の出クルーズなど)としても使われます。
これらのイベントのほとんどはラウンジで行われ、ビンゴ大会や簡単なゲーム、クイズ大会など、クルーズを盛り上げる場として使われています。年末年始のカウントダウンもここです。
なるべく多くの人をイベントに参加させるためには、ラウンジのような広い場所が必要ですね。太平洋フェリーの船はクルーズとして最適な船だと思います。
・映画
「きそ」の場合はラウンジショーや団体のイベントがない時間帯に映画館として開放されます。大きめのスクリーンで椅子も前向き、しかも音響が優れているので、これはまさに映画館そのものです。
他船は別にミニシアターが設置されているため、ラウンジでの映画はやっておりません。(ミニシアターの説明はのちほど)
・船長のトークショー
昔はよくやっていたそうですが、最近はやっていません。とても貴重な話が聞けるようで、これを聞いてより船旅に興味を持ったという人も少なくはないようなので、是非、復活をして欲しいです。
写真は小笠原クルーズのイベントにてクイズ大会(「いしかり」より)
昨日はサーバーのメンテナンスのため、ブログを書くことができませんでした。申し訳ございません。
2006年11月24日
設備紹介 ラウンジ その1
展望室などをラウンジと呼ぶところもありますが、ここでの説明は「ショーが行われるラウンジ」を紹介します。
ラウンジは豪華客船にはかかせない設備で、舞台があり、まるで小さな劇場のような設備です。
昔の豪華フェリーにはいくつかこの設備が見かけられたようですが、今ではあってもショーが行われなかったり、閉鎖になったり、とても寂しい状況になっています。繁忙期ならたまにやっても、閑散期は見てくれる人が少ないのでしょうか、やらない期間が多いです。
でも、今でもラウンジショーを毎日、やっているフェリー会社が1つあります。それは「太平洋フェリー」です。
太平洋フェリーの3隻すべてにラウンジがあり、立派な舞台、音響、照明が整っていて、これぞまさに小さな劇場、いや、立派な劇場です。これが楽しみでクルーズ目的として太平洋フェリーに乗船する人も少なくはないようです。
クラシック、演歌、ジャズ、手品など、日によって違い、たとえ連続で同じ人が出演しても、内容が変わるので飽きません。内容は年配者向きですが、若い人でも優雅な船旅の気分を味わうことができます。
しかし、最近では閑散期の場合、ラウンジではなくエントランスやヨットクラブ*等でショーを行うことがあります。人が少ないと広いラウンジでは寂しいので、人が少なくても盛り上がるエントランスの方がいいのでしょう。近くのカフェも営業していますので、コーヒーやお酒を飲みながらショーを見ることができます。ここでも充分です。
太平洋フェリーのラウンジの話 つづく・・・
ヨットクラブ・・・「いしかり」のピアノがあるカフェ。「きそ」「きたかみ」はエントランスで行われる。
写真は「きそ」のラウンジにて
2006年11月23日
設備紹介 風呂 その3
広い展望風呂で景色を見ながら楽しむのも好きですが、なんといっても、船は揺れる、揺れるから波打つ、波打てば体が流される、これが波のプールのようでとても楽しいです。揺れるほど楽しい!
これが1人っきりになれば、思わず軽く泳いでしまう、これぞまさしく波のプールですね。で、誰かが来ると慌てて普通になる。笑
他人が誰もいなければの条件ですが、お子様に波のお風呂で遊ばせてみてはどうでしょうか? 普段、自宅の風呂では小さすぎて泳げないし、波は立たないし、お風呂で遊ぶ機会が少ないでしょう。船の風呂なら違った遊び方ができるし、病み付きになるかもしれません。以前、子連れの家族と一緒に船に乗ったとき、その家族がお風呂を気に入ったようで、約22時間の運行時間の中、なんと3回も入ってしまいました。
ただし、他人がいるときは、泳がず、騒がず、静かに遊びましょう。お子ちゃまが浴槽で騒いでピチャピチャやっていて、お湯が私にたくさんかかったことやら・・・とても迷惑です。
お風呂の混雑状況(あくまでも私が見た感じ)
激混み・・・・夜、朝、乗船直後
そこそこ・・・夜中、早朝(意外とこの時間帯は混むんです!)
穴場・・・・・夜中2〜3時ぐらい、昼、下船1時間前(ギリギリな時間)
特に昼間はおススメ。空いているだけでなく、明るい時間帯なので景色も見れます。
お風呂の営業時間は、下船1時間前までずっと開いているフェリーから、乗船〜0時までしか開かないフェリーもあります。
後者は乗船時の時間が遅いほど、どんな時間でもお風呂がとても混みやすいです。風呂付の個室なら、黙って個室のお風呂を使った方が良いですね。
問題は朝、お風呂を閉鎖すること。寝汗を流すため、寝癖をなおすためにも朝はせめてシャワーを浴びたいので、浴槽にお湯を入れなくてもいいですから、せめてシャワーを使わせて欲しいと思います。また、2等客が着替えるためにも開けて欲しいです。
大時化の場合、お風呂が閉鎖となります。床が濡れてとても滑りやすいので、揺れていると転倒して怪我をする恐れがあります。もちろん、せっかくのお湯がこぼれてしまい、肩までゆっくりつかることができません。
だいたい波高5mを超えると閉鎖となりますが、普段、海が穏やかな瀬戸内航路では波高2mでも閉鎖になるところが?? 閉鎖の基準は船会社、航路によって違います。
もし大時化になる予感があった場合は、必ず、閉鎖する前にお風呂に入りましょう。
たとえ閉鎖でなくても、揺れているときは大変、危険ですので、歩くときはゆっくり、手すりがあれば手すりにつかまって、滑らず気をつけてください。
写真は、広い展望風呂。床には滑り止めがある(「いしかり」より)
2006年11月22日
設備紹介 風呂 その2
長距離フェリーかつ定員数の多い船では小さめの銭湯並みの広さを持つ展望風呂があり、逆に「シルバークイーン」のように中距離フェリーや「ニューれいんぼうべる・らぶ」「おーしゃんさうす・のーす」のような合理化フェリーは家庭用フェリーよりもうちょっと広くした感じの広さの展望風呂があります。利用時間、定員数によるものでしょう。時間の比較的短い瀬戸内海のフェリーはそこそこの広さであり、北海道航路のような14時間以上のフェリーはとても広く感じます。
浴槽の数も1つから3つもあるフェリーもあり、泡風呂、ジェット噴射のある風呂、水風呂など様々です。
まるで温泉旅館のようですね。これぐらいあれば立派です。
風呂は船尾側に多く、比較的、揺れない位置にあります。窓の向こうには通路がなく、海と陸しか見えないので眺めは良いです。
特に「シルバークイーン」「フェリーはちのへ」(写真)は最上階の船尾にあり、窓も多数あって、大変、眺めが良く、2方向から大海原が見れて気持ちが良いです。展望風呂目当てで乗るならこの2隻がおススメ。
展望風呂の窓はわりと大きめですが、外は海なので、例え近くに小さな船があったとしても誰にも見えません。ただし、停泊中、陸側の場合は、なるべくカーテンを閉めたり、立たないように注意しましょう。裸姿を見られたら恥ずかしいですよね。
中には停泊時間中、お風呂を閉鎖するところもあります。
ある船ではサウナがついているところもあります。
「きそ」ではなんとサウナにも窓がついていて、大海原を見ながら汗をかくことができます。私はサウナがあまり好きではないのでそんなに入りませんが、なぜか「きそ」だけは眺めが良いのでついつい入ってしまいます。
明日は船のお風呂の楽しみ方について話をしたいと思います。お子ちゃまにも必見!
2006年11月21日
設備紹介 風呂 その1
夜発朝着の船や20時間以上も運航する船もあります。こんな時間帯、こんな長時間も乗っていれば、絶対に風呂に入りたくなります。もし風呂がなければ、髪の毛ボサボサ、体は汗臭い、不潔な状態で過ごすことになりますね。
深夜バスには当然、風呂がありません。深夜バスで着た人で髪の毛がボサボサな人がいます。ずっと椅子によっかかれば髪の毛は乱れるし、寝汗で髪の毛がべったりするし・・・帰りなら家で洗えるからいいですが、行きはさすがに困ってしまいます。
船ならそんな心配はありません。
船によっては窓つきの展望風呂や、窓なしの普通の風呂、シャワーしか使えない風呂もあります。
シャワーしか使えない風呂は短距離航路に多いです。常に船は動いているし、何度も客を入れ替えているし、入れ替えるたんびにお湯を入れ替えることはできなく、またお湯につかるほどの時間ではないと判断したのでしょう。(水の節約とも言う)
では、青函航路ではシャワーしか使えないのになぜ浴槽があるのか? 東日本フェリーでは短距離航路はシャワーのみ、中距離航路以上はお湯を入れます。現在、青函航路で使われている「びいな」以外の船は中距離航路でも対応されているため(以前は中距離航路だった)お湯がなくても浴槽があるのです。
浴槽が元々なく、シャワーしかない船もあります。小さい船や離島航路に多いです。(シャワーに関する説明はのちほど)
窓なしのお風呂は、まだ展望風呂がなかったころに作られたものや、中距離までしか運航しない船、小さめの船(5000トンぐらい)に多いです。
このような風呂は大変、狭く、洗い場も少なくて、入れる人数が限られてしまいます。窓がないため、景色を見ながらお風呂に入ることができませんので、ただ体を洗うだけが目的です。(風呂というのはそういうものですが・・・)
見た目は家の風呂をちょっと広くしたような感じかな?
写真は、お湯のない風呂(「ばにあ」より)