2006年09月

2006年09月30日

事前に知っておきたい部屋の位置

207f8dc6.jpg1等の説明が終了し、次に特等に入りますが、その間に、個室の位置について話をします。

個室のほとんどはエントランスより前に位置し、船首の方まで部屋があります。(船によっては船首に個室がない船もある)
船を利用した人なら気づいていると思いますが、前に行くほど縦揺れが激しく、真ん中のエントランスに移動すると揺れを感じなくなります。
船首の部屋を数人で軽いオフ会をやったとき、向かい波で揺れていたため、結局、エントランスの方に移動しました。揺れが全然違い、夜中2時まで居座ることに。
こんだけ違うと、船酔いに心配な人は船首部屋を避けたいですね。大時化の向かい波だと最悪です。

逆に船尾に近いほど、揺れは少なくても振動やエンジン音が激しくなります。
船によっては振動もエンジン音も感じないとても優しい船もありますが、横になると骨まで響くほど、とても寝れるような状況でない船もあります。
でも、個室ならそこまで酷い部屋にはなりませんので安心してください。後ろの方の部屋であっても気になるほどではありませんが、神経質だと気になるかな?
振動の強い後ろの方はパブリックスペースもしくは2等、寝台がありますが、後ろに個室がある船なんて一度も見たことがないです。(豪華客船なら普通にある)

1等の場合、アウトサイド(窓あり)とインサイド(窓なし)があり、窓があるないでは圧迫感が違いますので、やはり気になるでしょう。特等ならほとんど窓がありますので問題ありませんね。
船首側に窓がある場合、夜はカーテンを閉めておかないといけませんが、昼間なら大変、眺めが良く、船長と同じ視線で船旅を楽しめます。また時化の場合は水しぶきがかかりますね。これが好きでたまらない人もいます。

これら、部屋の位置によって船旅の過ごし方がだいぶ変わりますので、自分がどのような部屋で過ごしたいのかをよく考えて船の選択をした方が、より楽しく船旅を楽しめることができます。
同じ船であっても、部屋を変えることにより、また違った船旅を過ごすこともできますね。

写真は船首の眺め(「きたかみ」セミスイートより)

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2006年09月29日

お部屋紹介 1等 相部屋タイプ

4dfb5b27.jpg1等の個室タイプの紹介が終わり、次に離島航路(特に短中距離)に多い相部屋タイプの1等を紹介します。

離島航路の1等は長距離や夜便の場合は寝ることもあるため個室タイプの船(あえてフェリーとは言わない。貨客船*が多い)もありますが、個室ではなく、基本相部屋の2等に近い部屋が多いです。
2等と近くても、一人あたりのスペースが広かったり、寝具が用意されていたり、窓があったり、長距離フェリーの2等を少しグレードUPしたような感じです。これでは2等との差がほとんどないのでは?と思われますが、このような1等を持つ船の2等は窓がなかったり(窓がある2等もあります)、毛布はお金を払って借りたり、人と人の間隔がほとんどないぐらいスペースが狭く、1等とはかなり差があります。
では、長距離フェリー(特に太平洋フェリー)のように2等がガラガラで1等がいっぱいだったら2等の方が快適では?と長距離フェリーをよく使う人ならそう思う人もいるでしょうが、離島航路の場合、よく利用する客が多いせいかお金節約のため2等を利用する人が多く、かなりの混雑期でなければ1等は空いています。
閑散期であればあまり利用する人が少ないので、貸切状態になる可能性が非常に高いです。

こういうタイプの1等を利用する人は、グループや家族に多いです。団体客も利用するときがあります。
混雑期であれば、ぎゅーぎゅーの2等を避けるため、空いている部屋でゆっくりしたい人が利用します。小さなお子様がいる場合や神経質な人には1等の方がいいかもしれませんね。

短距離航路の場合、倍の価格を払ってまで1等を使う人が非常に少なく、使えば神のようなものです。まあ、短い時間でも、誰にも邪魔されずにゆっくりと過ごすのは大変、贅沢な船旅になりますね。

注:離島航路の1等は格差があります。この説明は東海汽船の1等を基準に書きました。

写真は東海汽船「さるびあ丸」の1等

貨客船:コンテナをクレーンで積み込み、且つ人を乗せる船。フェリーのように下に車を乗せるスペースはない。

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2006年09月28日

お部屋紹介 1等和室

31f73f8c.jpg1等でもベッドのない1等もあります。1等和室です。

畳敷きもしくは絨毯敷きでお膳と座布団があり、布団は自分で敷きます。ベッドではないため、寝具は部屋の隅の方に畳んで置いてあります。(押入れに入っている場合もあり)
定員数は寝れる分ギリギリまで定員数にしているところがほとんどで、定員フルで使用すると、お膳を玄関や押入れ(入れないかも?)などに置かないと布団が敷けないぐらい狭いです。そのため、船会社によっては、定員数を3〜4名にしたり(太平洋フェリーなど)、3名であっても2名で貸切料金なしで利用できるところ(新日本海フェリー、阪九フェリー)もあります。定員数−1人分が丁度良いぐらいです。

和室のいいところはのんびりくつろげること。椅子とテーブルの洋室だとどうしても行動が限られてしまいますが、お膳と畳(絨毯)だと、普段の生活に近い感じで船旅を過ごすことができます。
特にお子様。洋室だと遊びにくいですが、和室だといろんな遊びができます。じゃれ合ったり、ごろごろしたり、まだ歩けないぐらいの赤ちゃんならよちよち歩きができたり、遊び方は自由です。
ベッドだと落ちてしまって怪我する心配はありますが、和室は当然、落ちたりなんかしませんので安心して寝れるのもメリットです。そのためか、小さなお子様連れの家族には1等和室が非常に人気があります。
また、年配の人では和室の方が落ち着く人が多く、大変、人気があります。
しかし、洋室に比べれば部屋数が少なく、閑散期でも早く埋まることがありますので、和室が希望であれば早めに予約をすることをおススメします。

和室の問題点はベッドメイクは完全セルフ。自分でシーツを敷いたり、布団にもシーツをつけなければならないし、かなり面倒臭いです。
特に大時化の場合、布団をセッティングしている最中に体が安定しなくてうまくいかなかったり、下手すれば酔ってしまうこともあります。その前に酔ってしまえば、敷くことさえできないですよね・・・。
心配であれば、部屋が布団で占領されて居心地が悪くなりますが、出港前にセッティングすることをおススメします。

写真は「ゆうかり」の1等和室3名部屋(2名でも利用可)

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2006年09月27日

お部屋紹介 1等洋室(和洋室)4名

8c896b6d.jpg一番、お得かもしれない部屋、1等4名部屋。

4名で利用した場合、当然、貸切料金なしで相部屋にならないし、シングルやツインとは違い、比較的、広くて、ほとんど窓がついています。同じ値段だとは思えないほどです。
更に、シングル、ツインよりも部屋数が多く(一部の船ではツインが多いところもある)、4名で利用する人もそれほど多くはいませんので、予約も年末年始やお盆でなければ慌てなくても大丈夫です。

部屋は手前に洗面所やロッカーがあり、2段ベッドが両端にあって、奥にテーブルと椅子、もしくは絨毯式(お膳がある)の過ごすスペースがあります。これが極一般的な1等4名部屋であり、テーブルと椅子の場合は1等洋室、絨毯式の場合は1等和洋室と呼ばれています。(写真より)
最も船らしく感じる部屋で、私としては一番お気に入りのタイプです。
片方側に2段ベッド、片方側に洗面台、椅子、テーブルという部屋もあり、このタイプの部屋は両側ベッドよりも狭く感じられます。

特殊なタイプとして・・・太平洋フェリー「いしかり」「きたかみ」では2段ベッドを片側にし、もう片側の手前にシャワー、トイレ、があって、その奥に広めの絨毯式があります。その絨毯式にも2人ほど寝れるスペースがあるため、この部屋の定員数は4〜6名の部屋と幅広い人数で利用ができるため、いろんな仕様として部屋を使うことができます。4名以上の家族やグループには大変、人気がある部屋です。
しかし、同社の新しい「きそ」では1等和洋室の定員を4名としていましたが、部屋が狭くて大人4名で利用することができず、結局、定員3名となりました。(詳しくは2006年7月6日「船紹介 きそ 2」にて)

船会社にもよりますが、1等4名部屋は定員数に足りなくても相部屋承諾で部屋を利用することが可能です。ただし、あくまでも相部屋承諾ですので、必ずしも貸しきることができません。混雑している場合は相部屋になる可能性がありますので注意してください。

写真は両側2段ベッドの1等洋室(「ほるす」より)

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2006年09月26日

お部屋紹介 1等洋室2名

7aed70d8.jpg旦那と一緒に乗船する私が最も多く利用するお部屋です。
ベッドが2つある、もしくは2段ベッドが1つあり、椅子、テレビ、洗面台などがあります。船によってはテーブルがあったり、シャワー、トイレもついている場合もあります。広さはシングルほど狭くはありませんが、比較的、狭いです。

主に利用する人は、カップル、若夫婦あたりでしょうか? 2人で利用するなら、広くて窓がある特等の方が理想ですが、そこまで追求しなくてもいいし、できれば安く済ませたい人が1等洋室を利用します。とにかく個室で2人っきりで過ごしたいだけが目的であればおススメです。

問題は窓なしの部屋があること。窓ありなら問題なく、充分、快適ですが、窓がないのは圧迫感が強すぎてあまり快適ではないです。ただ、プライベートが守られる、荷物などのセキュリティが安全、だけにしかメリットが感じられません。
太平洋フェリー「きそ」のように個室を多くするために定員数の少ない1等洋室をインサイドにするのは仕方のないことですが、最下等級である2等を優先的に窓をつけるのは、お金を払って1等を使う立場からすればガッカリです。(言い方が酷いかもしれませんが、2等を船首側のアウトサイドに置いて、1等をインサイドにするのが「2等が優先的」と感じます。窓ありの2等を振動の強い船尾側に置くのは問題ありません)
これから作られる船では、できれば個室すべてをアウトサイドにして欲しいし、できないのであれば、できる限り圧迫感を感じさせないように工夫をして欲しいです。

いい例として・・・
・太平洋フェリー「きそ」1等洋室
吹き抜けに窓。すりガラスのため、向かい側の部屋から中を見られない。
・阪九フェリー「やまと」2等寝台
吹き抜けに窓。窓と向かい側の窓との間にすりガラスの壁がある。

ただし、夜間のみの航路の場合は窓なしでもいいでしょう。

1等2名部屋は部屋数が少ない船が多く、手ごろな値段で個室が使えるということで、比較的、埋まりやすいです。
特に「さんふらわあさっぽろ」の1等2名部屋がなかなか取れない・・・(仕方なく特等を使う・・・)

写真は「きそ」の1等洋室インサイド(処女航海です)

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2006年09月25日

お部屋紹介 1等シングル

42570ad3.jpgそれでは、1等をもっと詳しく説明をします。

まずはシングルです。
ちょっと狭いベッドと机、椅子、洗面台があるぐらいで、シャワー、トイレがついていないのがほとんどです。窓のない部屋がほとんど、部屋も狭く、圧迫感を感じるので、狭いのが苦手な人にはかなりきついでしょう。でも、誰にも邪魔されず、自分だけの空間が持てますから、ゆっくり寝ることができると思います。

関西〜九州、四国航路では1等シングルがある船が多く、他の航路では現在のところ、1つもありません。これは出張客の数によるものでしょうか?確かに関西〜九州、四国は普通に出張客が多く、シングルを希望する人がとても多いです。
一方、他の航路は飛行機の方が便利なところが多く、出張客もそれほどいません。
ただ、苫小牧〜八戸、仙台もわりと出張客が多いですが、なぜかシングルの部屋がありません。でも、この2つの航路、八戸便はシングルでなくても相部屋承諾の1等があり、仙台便は閑散期なら2名部屋を1人で使うことができるので、繁忙期でなければ出張客でも個室を貸し切ることが可能です。

出張客だけではありません。女性1人旅にも大変、人気があります。
もしシングル部屋がなかったら、女性1人であっても、相部屋の部屋に嫌でも行かせるのは大変、辛いですよね・・・私も1人なら、相部屋の中にいるのは寂しいし、不安だし、できるだけ個室を使いたいと思いますので、シングルの個室は大変、価値があると思います。
しかし、シングルは1人あたりの面積を考えれば、船会社にとってそんなに価値のない部屋。
女性1人客の辛さ・・・なんかひっかかるんですよね・・・不安というのか? 正直なところ、現状、女性1人では、船は敬遠してしまう乗り物だと感じます。(一部を除く) なので、女性1人でも安心して乗船できるように、シングル個室を積極的に取り入れて欲しいと思います。

1等シングルは大変、人気がありますので、予約はお早めに!

写真は「フェリーきょうと2」の1等シングル

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2006年09月24日

お部屋紹介 1等

26c63c3a.jpgお部屋紹介に戻しまして・・・1等、私が一番よく使う等級です。

1等は別名「ファースト」とも呼ばれ、名前からすると飛行機の「ファーストクラス」同様に豪華に感じますが、一番、リッチなクラスではなく(笑)、元々安い2等のお値段の倍ぐらいの金額で個室を利用できるという、とても気軽に感じるクラスです。
シングルから8名部屋まで、洋室、和室、和洋室まで、洗面所がついていたり、トイレ、シャワーまでがついていたり、いろんなタイプの個室があります。同じ1等でも格差がありますね。
他人嫌いや貰い酔いになりやすい神経質な人、誰にも邪魔されずのんびりと過ごしたい家族、二人っきりになりたいカップル、夫婦、仕事で疲れてゆっくりしたい出張客・・・相部屋が苦手な人でなるべくお金を使いたくない人には1等がおススメでしょう。また、ロッカーに入りきれない荷物を持っている人、いびきや歯軋りなど他人に迷惑をかけそうだと心配な人にも1等がおススメです。
以前、荷物を持って青函ルートを使ったとき、最初は2等でも充分かと思いましたが、荷物を置きっぱなしでデッキや風呂などに行きたくなかったので、荷物のために1等を使いました。鍵付きの個室なら盗難防止になります。

1等は個室なので絶対に相部屋にならないと思うかもしれませんが、そうとは限りません。定員数に満たさず、貸切料金がない場合、混雑していれば相部屋になります。これを『相部屋承諾』と言います。
『貸切料金』とは、定員数に満たさなかった分×貸切料金の率(各会社によって様々。50%が多い)を支払う料金のことで、個室を貸し切ることができます。
閑散期なら、空席情報を確認し、相部屋になる可能性が非常に少ないと判断できたら、相部屋承諾として1等を使うのも手でしょう。相部屋にならなくても貸切料金を払わずに貸しきることができるので、とてもおいしく感じます。(1等4名部屋しかない船の場合、私もよくやります)

1等は個室とは限りません。
離島航路や短距離航路では、2等よりも1人あたり広く使える相部屋の大部屋や、特急のグリーン車みたいなリクライニングシートなど、2等とそれほど変わりない1等もあります。個室ではありませんが、2等よりもリッチに過ごせることは間違いないです。(これぞ飛行機のファーストクラス並?)
2等の倍と考えると、相部屋になってしまうようではちょっと高いような気がしますが、混雑期に自分の場所を確保するにはいいかもしれませんね。

写真は2人で相部屋承諾で使った「さんふらわあさつま」の1等B4名部屋

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2006年09月23日

本当の幻の予約

5854ea96.jpg以前、社員6人分のある乗船の予約をし、1日前になって行けなくなった人が2、3人でてきたため、仕方なくキャンセルをしたことがあります。キャンセル料は取られるはずだったのですが、ネットでキャンセルをしたところ、なぜかキャンセル料を取られず、本当にこれでいいのか戸惑いました。
このキャンセル料は1人あたりはそうでもないですが、なんせ6人分なので1000円も超えるほどです。でも、突然のキャンセルには申し訳なく、別に払っても良いと思っていました。前払いではなく当日払いだし、住所や電話番号などの個人情報の記入があっても強制的に要求しないし、このキャンセルボタン1つだけではキャンセル料を払うことができません。
この話をしてだいたいどこの会社なのか想像をつく人がいるだろうと思いますが、マネしては困ることなのであえてその会社名を出しませんでした。

なぜこの話を取り上げたかと言うと、「前払いがない」「キャンセル料を取らない」ということにより、本当の「幻の予約」が発生しやすくなります。つまり、とりあえず予約、結局乗らないがキャンセルをしない、ということです。
実際、空席情報では前日でもほぼ満席だったのですが、乗ってしまえば空席が目立っていたという話も聞いたことがあります。大変、迷惑な話です。
これを防ぐには、まず「コンビニなどによる前払い」もしくは「クレジット払い」を基本にしておくしかありません。これならキャンセル料を取ることが可能だし、不正を防ぎます。
しかし、このような払い方だと登録料がかかったり、手数料がかかったりといろんな面で不便を感じることもあり、これを理由に、「うちはクレジット払いもコンビニ払いもありません。当日払いでお願いします」という船会社もいくつかあります。また、前払いがあったとしても「当日払いでも構いません」というのもあります。
前払いにするためにお金をかけるか、不正があってもいいから当日払いにするか、これは船会社にとっての賭けなのかもしれませんね。

せめて、個室や人気のある等級のみは絶対に前払いにして欲しいです。また、キャンセル料200円は1週間前ではなく、1ヶ月前でもいいぐらいだと思います。
なるべく多くの人が希望の等級で乗れるように、まずは幻の予約を防ぐことを願っています。

ガラガラは開放感があって快適なのかもしれませんが、私としてはむしろ客が多くて活気のある船の方が好きです。(船によりますが)

写真は商船三井フェリーの予約画面(例の話は商船三井ではありません)

2006年09月22日

幻?の予約

25fa0744.jpgこの話は太平洋フェリーファンなら気づいていることでしょうが、普通の人ならほとんど気づいていないと思われる内容です。

今回、私が「きたかみ」を利用したときは、連休中に数少ないセミスイートを狙っていたため、2ヶ月前からの予約をしました。予約した時点ですでにセミスイートが1部屋しかなかったので、予約開始時に予約をした方がいいでしょう。
それから数日後、ほとんどの個室が埋まってしまいました。「きたかみ」は「きそ」より個室の数が半分ぐらいしかないため、その分、埋まりやすいのでは?と思ったのですが、乗船数日前、個室の空席がぱらぱらと出てきて、そして当日乗船後、「仙台まで」はほとんど『空室あり』となっていました。
混雑さはと言うと・・・夏休み期間中(社会人として、7〜9月のこと)の連休中だとは思えないほどガラガラでした。あまりにも少ないため、ショーはラウンジではなくてエントランスで行われ、レストランではテーブルの空きの方が目立っていました。最初は埋まっていたはずなのにこんなにガラガラとはびっくりしました。全くの予想外です。

では、なぜこのような現象が起きたのか? 3つの原因が考えられます。

・個人が予約して乗船1週間前にキャンセル
フェリーのキャンセル料金は乗船1週間前まで基本200円です。他の交通機関では何千円も取られたりするのが当たり前なのですが、フェリーはなぜか安すぎます。
とりあえず予約をし、1週間前まで待って、やっぱ辞めた、という人がいるのでしょう。とりあえず予約は構わないと思いますが、1週間前まで待たないで、辞めるならすぐにキャンセルをして欲しいです。

・旅行会社で?
正直、これは迷惑。旅行会社がすでに持ち、船会社で売るのではなく、旅行会社が売る仕組みです。
旅行会社を利用する人ならいいですが、手数料が嫌だとか、旅行会社が持っていること自体知らない(特に年配)とか、部屋の場所を選べないとか、ほとんどの人が船会社直に予約をすると思います。私も旅行会社を通して予約をしたことがありません。
旅行会社が持っていることで、船会社枠の個室に空きがなく、乗船を諦める人も多いと思います。個室のニーズが高い太平洋フェリーなら尚更です。

・ツアー枠
ツアーが個室を持つ必要はあるのでしょうか? 元々、個室限定ならいいですが、基本が2等または寝台の場合、ほとんどの人がそちらに利用すると思います。個室は最初から確保せず、お客様が個室を希望したら、現時点で個室に空きがあればツアー会社が取るようにすればいいと思います。もちろん空きがなければ個室は取れません。
(一般の予約開始日より前に、ツアー客にて個室の希望があれば確保しても良い)

とにかく今回の「きたかみ」のような現象をなるべく避けたいので、余計な個室確保は遠慮して欲しいと思います。

つづく・・・

写真は2006年3月20日「きそ」にて 理想な埋まり方

2006年09月21日

乗船日記 きたかみ編 その3

73331687.jpg太平洋フェリーでの大きなイベントは2つあります。1つはラウンジショー、もう1つは姉妹船とのすれ違いです。これを楽しみに、現地では何も用事はないのに、私みたいにただクルージングをしている人も多くいます。

しかし、今回は乗船者数がそれほど多くはなく、みんなが楽しみにしているラウンジショーはラウンジではなく、エントランスの一角で行われました。以前は人が少なくてもラウンジで行われましたが、最近はエントランスでやることが多いです。
この船にはせっかく広くて豪華なラウンジがありますから、人が少なくてもラウンジでやるべきだと思いますが、出演者の立場からすれば、広い場所では人が少ないとやりにくいのでしょうか、エントランスならラウンジほど広くはないし、場所も誰もが通る場所なので、こちらの方が人が集まるのかもしれません。この日の乗船者数がどれくらいなのかわかりませんが、そこそこの人が集まっていました。

姉妹船とのすれ違いでは、雨は降ってなかったけれど、雲が厚くて暗く、写真撮影としてはあまりいい条件ではありませんでした。(写真)
いつもこの名古屋〜仙台では「きそ」の方に乗っていますから、すれ違うのは「きたかみ」かドック期間中の「いしかり」のどちらかでしたが、今回は「きたかみ」に乗っていますので、初めての「きそ」とのすれ違いになります。「きそ」を全体的に見るのも初めてです。
「きそ」はまだまだ人気ですね。私たちの「きたかみ」より多くの客がデッキに出ています。
この便に乗っていた人の話によれば、今の時期は謎の「ボラボラ*」が開店され、ビールやおでんが販売されたようです。とても好評のようで、行列ができたとか? 私が「きそ」に乗ると、ボラボラはいつも閉店で、ただの資料置き場だけしか役目を果たしていませんでした。
私が乗っている「きたかみ」でも同じようにビールとおでんの販売をして欲しいのですが、こちらは「バー」という立派なものがありますから、「きそ」に負けず「きたかみ」らしく『シック』にいきましょう!! あー、私が酒、飲めれば・・・



ボラボラ:「きそ」エントランスにある小さな飲料コーナー。前までは何のコーナーなのか不明だった。