>因みに、トランスパーソナル研究において強調される >「個を超えることができる前に、まず、個を構築しなければならない」 >("You have to be somebody before you can be nobody") >(Jack Engler in Wilber, 1997, p. 353)という洞察は、 >あくまでも、人間の主体(subjectivity)のよりどころとして機能する >認知能力(cognitive capacity)というひとつの発達領域についてのみ >あてはまるものである。上記の洞察が人間存在のどの領域に >あてはまるものであるのかを明確化することなしに、 >その妥当性について検討をするのは無意味である。