韓国軍:K9自走砲、安価な不凍液で故障続出

 韓国軍が誇る最高の武器の一つ、K9自走砲38両が、不凍液の誤用が原因でエンジンに問題が発生し、整備中であることが分かった。K9自走砲を使用する陸軍が、不凍液の購入費節約のため安価な不凍液を使用したところ、問題が生じたという。

 軍当局が9日に明らかにしたところによると、2005年以降、K9自走砲のエンジン38点で「キャビテーション(空洞現象)」が発生し、このうち15点は整備を受け、23点は整備待ちであることが分かった。キャビテーションとは、液体の中で高速に動く物体の表面に気泡が生じるもので、この気泡が破裂する際に物体の表面を摩耗させる。K9自走砲エンジンのシリンダーにこの現象が発生し、シリンダー外壁に穴が開いたことが分かった。

 軍関係者は、「K9自走砲のエンジンには、『TK-6-03-01012』という専用不凍液を使用しなければならないが、陸軍が安価な別の不凍液を使用したため、問題が生じた」と語った。

張一鉉(チャン・イルヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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