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【スポーツ】

「陸上界の広報マン」が法人設立 為末大選手、引退後を支援

2010年9月9日 08時00分

 陸上の男子400メートル障害で世界選手権の銅メダルを2度獲得した為末大選手(32)=APF=がこのほど、選手のセカンドキャリアなどを支援する一般社団法人「アスリート・ソサエティ」を設立した。厳しい経済情勢の中、陸上の枠を超えてスポーツを取り巻く環境を変えようという、現役トップ選手による新たな試みとなる。

 設立の動機は「欧米のように選手が自立し、社会にも貢献できる基盤をつくりたい」という思いから。4年前、虫垂がんのため26歳で死去した女子砲丸投げの日本記録保持者、森千夏さんを選手仲間で支える組織がなかったことが根底にある。

 競技の人気アップにアイデアを凝らし「陸上界の広報マン」と呼ばれる為末選手は、クイズ番組の賞金を元手に東京のオフィス街で「ストリート陸上大会」を成功させた経験もある。8月20日に発足した法人は、ポケットマネーの300万円が設立資金。発起人には男子100メートル元日本記録保持者の朝原宣治氏(38)や卓球の松下浩二氏(43)も名を連ねる。

(共同)
 

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