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【格闘技】<ドラゲー通信>「地球最速レスラー」 吉野正人2010年9月8日 紙面から ドラゴンゲートの選手紹介、試合情報などをお届けする「ドラゲー通信」。1回目を飾るのは“スピードスター”吉野正人(30)だ。今年7月、オープン・ザ・ドリーム・ゲート王者になり、8月には土井成樹とのコンビで東京中日スポーツ杯サマーアドベンチャー・タッグリーグを制覇。ドラゲーのエースが世界に誇る武器とは−。 「エッ!? オーッ」。会場から驚嘆の声が漏れた。リング上の吉野は、なぜどよめきが起きているのか分からなかった。 吉野「試合中にロープをパーッと走っていると、すごく反応があったんです。自分では全然意識してなかったんですけど、お客さんに気づかせてもらいましたね」 リング上を速く走る−。これまで誰も気づかなかった新しいジャンルだ。生で見ると一目瞭然(りょうぜん)、他の選手と比べて、ロープワークが速い。観客のどよめきが、“スピードスター”吉野を誕生させた。 吉野「跳んだりはねたりではなく、ちょうど独自のスタイルを探していたんです。そしたら単純なことでした(笑)。『あっ、これだ』って。それから意識しました」 パートナーの土井は「試合は裏の読み合いなので、あれだけ速く動かれると対戦相手は瞬時に対応できない。それが強み」と解説する。吉野の評判は海を越え、米国で「地球上で最も速いレスラー」と呼ばれている。 (毎週水曜日掲載)
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