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【プロ野球】

8回から球児 1点守りきった 阪神きょうにもM18点灯

2010年9月8日 紙面から

中日に勝利し、10勝目を挙げたスタンリッジ(右)と、抑えの藤川球=スカイマークスタジアムで

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◇阪神1−0中日

 球場がざわめいた。好投するスタンリッジに代え、8回頭から藤川球を投入。この試合にかける真弓監督の強い思いは、観衆にすぐに波及した。「本当にこの一戦を取りたいということ。球児に2イニングを託しました」。ペナントの行方を左右する勝負どころととらえ、迷いはなかった。

 マウンドに上がった守護神も同じ思いだった。球は思うように走らなかった。それでも、指揮官と同様、この試合にかける執念が白球には宿っていた。8回、2死満塁でブランコという大ピンチ。しびれる場面で外いっぱいに146キロ速球を投げ込んだ。

 9回もピンチを招くが、最後は荒木を中飛に切って取った。今季12度目のイニングまたぎ、8回頭からの登板は5月29日の日本ハム戦以来2度目だった。だが0・5ゲーム差での首位決戦、しかもスコアは今季初の1−0と状況は全く違う。藤川球が「今シーズン一番重い仕事だった」と苦笑いするのも当然だった。

 「この後続いていくので、3連戦の1戦目を取れたのは大きい。気持ちも少し楽になる」と真弓監督。8日の中日戦に勝利し巨人が敗れれば、いよいよ優勝マジック18が点灯する。この日“神風”も吹いた。8回に森野が放った大飛球は逆転3ランと思われたが、台風の影響による風に戻された。天にも味方された真弓・阪神が、悲願のリーグ優勝に向け一気に突き進む。 (島田明)

 

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