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【芸能・社会】

榮倉奈々姫 初陣 念願の時代劇 映画『のぼうの城』

2010年9月8日 紙面から

「のぼうの城」で、男まさりの姫君を演じる榮倉奈々

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 女優の榮倉奈々(22)が、戦国エンターテインメント映画「のぼうの城」(来年公開)で初の時代劇に挑戦することが7日、分かった。主演・野村萬斎(44)ふんする“でくのぼう軍”大将から思いを寄せられる美しく男まさりのヒロイン・甲斐姫を演じる。榮倉は「以前から時代劇をやってみたかった。時を超え、戦国の世に生きる感覚を味わいながら、のびのびとお芝居したい」と張り切っている。

 映画は和田竜氏の歴史小説が原作。豊臣秀吉・石田三成による2万の大軍が武州・忍城(おしじょう)を包囲する。でくのぼうで“のぼう様”と呼ばれる成田長親(野村)率いる忍城の軍勢は、わずか500人。

 榮倉演じる忍城の甲斐姫は、敵対する豊臣家からも美ぼうで注目され、その存在で忍城の命運が左右される重要な役どころだ。百姓の仇討ちのため自ら刀を握り、侍を投げ飛ばす一面もある。

 ダブル監督を務める犬童一心監督と樋口真嗣監督は、榮倉の起用理由を「女優としてのスケール感や、ワイルドさと繊細さを併せ持つところが、甲斐姫に通じる。これまでの穏やかなイメージに対する意外性や、時代劇は初という新鮮さにも期待したい」と説明。

 作品は8月半ばにクランクイン。榮倉は5月から乗馬、合気道、所作などの訓練を受け、「七人の侍」など黒澤明監督作品を見たうえで、8月末から撮影に加わった。

 「役作りの準備をしていくうち、すっかり戦国ファンになっていた」と笑う榮倉。「北海道のオープンセットに来て、そのスケールにテンションが上がった。大好きになった乗馬もできるし、じゃじゃ馬だけど乙女の一面もある甲斐姫は魅力的なので、ワクワク感でいっぱいです」とお姫さま役を楽しんでいる。

 撮影はほかに山梨や京都などで行い、10月末にクランクアップの予定。

◆邦画史上最大セット 東京D20個分

 北海道・苫小牧の工業地帯に残った更地に作られたオープンセットは、邦画史上最大規模の東京ドーム約20個分の広さ。湖に囲まれ、水の中に浮く城といわれる忍城の砦や、周囲の水田などを再現するため、11トントラック5000台分の土が運び込まれた。

 

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