良書を発見する喜びは考古学のようである。紙束の中から自らにとって得るものが大きいものを探すことは喜びである。本は読むだけでなく買うことから楽しいのである。本を買う喜びとは本と出合う喜びである。本との出会いも一期一会である。私は人に勧められたもの、本の中で著者が薦めていたものを除いては店頭で買うようにしている。本と自分との出会いだからである。

 見沢知廉『天皇ごっこ』
 畑政憲『ムツゴロウの放浪記』
 本多勝一『日本語の作文技術』*南京で認識が違うからといって本多勝一を読まないのは損である。
 石渡嶺司・大沢仁『就活のバカヤロー』
 重松清『疾走』
 岡倉覚三『日本の目覚め』
 石原莞爾『最終戦争論』
 イェーリング『権利のための闘争』*批判的に参考にすべき本。
 佐伯啓思『欲望と資本主義』
 八木秀次『明治憲法の思想』
 浅羽道明『アナーキズム』
 長谷川三千子『民主主義とは何なのか』
 関岡英之『拒否できない日本』
 関曠野『民族とは何か』
 金完燮『親日派のための弁明』
 *『親日派の〜』は2も出ているが、こちらは如何にも産経新聞ホシュな内容で面白くない。いわゆる「ホシュ」にくくられない面白さを感じるのはこれと『娼婦論』。
 中央公論『日本の名著17 陸羯南・三宅雪嶺』*特に陸羯南『国際論』は必読。
 長山靖生『人はなぜ歴史を偽造するのか』
 岩田温『日本人の歴史哲学』
 木村三浩『右翼は終わってねぇぞ!!』
 中野孝次『清貧の思想』
 猪瀬直樹『ミカドの肖像』
 村上春樹『スプートニクの恋人』
 小飼弾『働かざる者飢えるべからず。』
 植木不等式『悲しきネクタイ』

 これからも私のとっての良書は増えていくだろう。
 ひとまずここまでである。