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押尾被告に闇の人脈?証人に元国会議員

 合成麻薬MDMAを一緒にのんで死亡した飲食店従業員・田中香織さん=当時(30)=を救命しなかったとして、保護責任者遺棄致死などの罪に問われた元俳優・押尾学被告(32)の裁判員裁判第3回公判が7日、東京地裁で開かれた。MDMAを被告に渡した罪で服役中の泉田勇介受刑者(32)と元国会議員の男性が証人として出廷した。

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 7日の公判には押尾被告の友人として、元国会議員が匿名を条件に証言台に立った。

 傍聴席からは見えないようについたてが用意されたが、裁判後に東京地検が記者会見し、“正体”を明かした。

 国会議員を経て2000年に会社を設立(代表取締役社長)した男性で、押尾と同じスポーツクラブに通っており、1年半前にインストラクターを通じて知り合ったという。

 押尾被告は「将来、アメリカと日本の懸け橋になるような俳優になりたい」と話していたといい、親しくした理由について「応援したかった」と説明した。この社長は剣道と空手の心得があった。

 事件当日の昨年8月2日午後6時43分、押尾被告は「やばいっすよ、やばいっすよ。連れの女が意識がない」と社長に電話。会食中だったため現場には駆けつけず、救急車を呼ぶように言ったという。

 午後7時10分に電話すると、まだ119番しておらず、押尾被告は「もういっちゃってる(死んでる)んです」と話し、通報しない理由について「マネージャーがまだこないんですよ」と繰り返していたという。同7時49分にも救急車を呼んだか電話で確認したが、押尾被告は「もう大丈夫です」と答えた、と証言した。

(2010年9月8日)





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