シンクロナイズドスイミングの元日本代表監督で、08年北京五輪で中国に銅メダルをもたらした井村雅代氏(60)が中国代表のコーチに復帰したことが7日、分かった。
16日から中国・常熟で開かれるW杯に向けて同国代表を指導し、11月の広州アジア大会までコーチを務めるとみられる。日本水連の幹部は「日本の下支えをしてほしいとお願いしていただけに残念」と話した。井村氏は日本代表スタッフ復帰に意欲的だったが、国内支援コーチのポストしか用意しなかった水連と直接指導する立場にこだわる同氏の溝は深かったとみられ、井村氏は5カ国のオファーから中国を選んだという。04年アテネ五輪後に日本代表監督を退任した井村氏は06年から中国代表ヘッドコーチに就任し、北京でシンクロでは同国初の五輪メダルを獲得した。
(2010年9月7日)