受託収賄罪などに問われ、最高裁の決定で上告を棄却されて実刑判決が確定する見通しになった新党大地代表の衆院外務委員長、鈴木宗男被告(62)は8日午後、東京都千代田区の衆院第1議員会館で記者会見し、「わいろをいただいた認識はない」とあらためて無実を主張し、「裁判所の真の公正公平はどこにあるのか」と批判した。
鈴木議員と弁護人は、決定に対する異議を近日中に申し立てることも明らかにした。
会見で鈴木議員は贈賄側とされた関係者の陳述書を示した上で、「検察が密室の取り調べで誤導した調書が(裁判では)最優先に採用された」と述べた。
実刑が確定すれば収監され、刑期を終えても5年間は立候補できない。今後の政治活動については「国民が決めることだが、(議員)バッジがあろうがなかろうが死ぬまで、今までの経験を若い人に生かしてもらえる生活をしていきたい」と語った。