押尾被告「アミノ酸、何とかならない？」…第３回公判

　昨年８月に合成麻薬ＭＤＭＡを飲んで容体が悪化した飲食店従業員・田中香織さん（当時３０歳）を死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪など４つの罪に問われた元俳優・押尾学被告（３２）の第３回公判が７日、東京地裁で開かれた。押尾被告にＭＤＭＡを渡した罪で服役中の泉田勇介受刑者（３２）ら２人が証言した。

　検察官（以下検）　被告人とはいつ知り合った？

　泉田受刑者（以下泉）　おととし年末か（去年の）年始、所属事務所の友人を介して。

　検　２人で行って印象に残る場所は？

　泉　昨年４月、映画の撮影現場に行き、栄養ドリンクとカプセルを差し入れた。電話で「透明のカプセルを買ってきて」と言われた。粉末の薬を入れるもの。

　検　被告人から薬物の関与歴は？

　泉　気分転換でたまに、と。ＭＤＭＡです。

　検　７月３０日１４時２２分、被告人から「アミノ酸ある？　最近、夏のせいかみんなアゲアゲだね」とメールが。

　泉　アミノ酸はＭＤＭＡの隠語で使った。押尾の発案。私は逮捕歴があり、「メールでやりとりすると残っちゃう」と。押尾は「大丈夫。アミノ酸はアミノ酸だし」と。

　検　その後、被告から「アミノ酸って今日何とかならない？」と。なぜ手に入れたがっていた？

　泉　なんとなく想像は。女の子とセックスして楽しむ、と。

　検　以前にそういう話を聞いた？

　泉　平成２１年５月ごろ「ＭＤＭＡを使ってセックスした時、大変な状況になってしまった」と。「女の子がゾンビみたいになっちゃった」と。自分も倒れ込んだと。「やばかった」と言っていた。

　検　どんな様子？

　泉　淡々と。自分のスキャンダルになる、という意味で「やばかった」と。