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トイレに胎児遺体…ニャンと猫だった

 発見された胎児の遺体は、人ではなくて猫だった…で、捜査チームは解散! なんとも人騒がせな“事件”が愛知県日進市で発生した。神社の女子トイレで見つかった胎児の遺体とみられたものが、猫科の動物であったと愛知署が7日、陳謝も込めて発表した。検査段階で産婦人科の医師に「100%、人間だ」との答えを得ていた。血液検査をして猫と判明し、死体遺棄容疑事件は意外な形で幕引きとなった。

 愛知県警愛知署の木野宏副署長が7日、異例の発表をした。「5日に死体遺棄容疑として発表した事件でお知らせがあります。人間の胎児と思われておりましたが、調べたところ猫でした。お騒がせして申し訳ない」と顔をこわばらせた。同時に「でも人間でなくてよかった」と安心した表情もみせた。

 一体、何が起こったのか?

 愛知署に110番通報が入ったのは5日午前10時ごろ。日進市の神社「岩崎御嶽社」の参拝客から「胎児のようなものがトイレにあった」との内容だった。署員が駆けつけると、駐車場にある女性トイレ一番奥の個室にある水タンクの下に、約7センチの胎盤がついたままの胎児のようなものが置かれていた。

 同日午前、産婦人科の医師に確認すると「妊娠3~4カ月目の人間の胎児で間違いない」。それでも同署の検視官は「この形状の死体は人間なのか?」と疑念を持っていた。なぜなら、この胎児のようなものには、尾と思われる部位が下半身にあったからだ。

 同署では、くどいと思いながらも、5日夜に同じ産婦人科医師に再度、確認をしてもらうと「人間の胎児でも尾のようなものはある。100%人間だ」との返答を得たという。

 翌6日、解剖する予定だったが、検視官は気になっていた。「この尾のようなものは本当に何だろう」。そこで、解剖前に血液検査をした。人、ブタ、犬、猫の血液検査薬があった。人ではなかった。ブタ、犬も違った。猫で反応し、死体は猫の胎児であったことが判明した。

 死体遺棄容疑事件の捜査チームは解散した。捜査関係者は「夏休みが終わって、誰にも相談できない女子高校生が起こした事件か、とも思っていた。あの神社の周辺を複数の猫がうろついていた。あのうちの1匹が産み落としたのかもしれん」と話していた。

 [2010年9月8日9時38分 紙面から]


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