旧広島市民球場保存で住民投票を 解体反対派、市に請求8月末で閉鎖された旧広島市民球場(広島市中区)の保存を求める住民グループが8日、「球場解体への反対意見があるのに、広島市は市民合意を得る努力を怠ってきた」として、解体の賛否を問う住民投票を実施するよう、条例に基づき市に請求した。 市は年内に旧球場の解体作業に着手し、跡地を緑地広場として整備する予定。 住民投票をするためには今後、市政運営の重要事項と市が確認した上で、市の告示から1カ月以内に投票資格者(満18歳以上の市民や永住外国人)の10分の1を上回る署名を請求者が集めなければならない。市によると、3月末時点のデータで約9万5千人分が必要。 住民グループは「旧広島市民球場の歴史と未来を守る会」。代表代行の土屋時子さん(62)は広島市役所で請求後に記者会見し「今やらないと時間がない。賛成でも反対でもいいから、住民投票への協力を市民に広く呼び掛けたい」と話した。 土屋さんらは、解体禁止の仮処分を広島地裁に申し立てている。 【共同通信】
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