2005年10月03日
リクルート内定式！
ついにリクルートの内定式がやってきた。
旅館の盛り上がりがＭＡＸな頃（けんけんとたっちが女風呂で騒いでいる頃）に、後ろ髪を引かれつつ力尽きた僕。朝８時前頃に起きると、みんな一様に寝不足の顔をしていてちょっと不安になった。今日は内定式だぞ、みんな大丈夫か…
８時をまわるとみんなバタバタと起き始めて旅館を出発し始める。みんな、用意速っ！…そうか、フライング実行メンバーは前日からいたから荷物が散らかっているのか。そんなことを考えながら一目散に片付けをして東京大学に向かう。
９時から東大の安田講堂前にてダンスの全体練習。安田講堂前にほとんど東大と関係ない７０人が勢ぞろいしている光景はなかなか見られるものじゃないだろう。みんなで振りの確認と全体の動きを確認。立ち位置、ちゃっかりセンターを確保した僕はにんまり。
１１時頃に安田講堂を出発してＧ８へ向かう。けんけん・いっとんと車で移動。そう、フライングに必須だった愛すべき僕のヴィッツだったけれど、（本物の）内定式には邪魔で仕方なかったんだ。
１１時半頃に新橋に到着。車を停めて、昼ごはんを食べることに。けんけんおすすめの回転寿司を食べながらどうやってビルに入るかを相談した。
「やっぱ、遅刻していったほうがおいしいよね」
「そうだな、注目浴びるしな」
「でも、問題は何をしてて遅刻したのかじゃない？」
「よし、じゃあスロットしていこうぜ」
そんな簡単な会議の結果、スロットをやって遅刻することに決定。僕は始めてのスロットにドキドキ…。会話ができないくらいの騒音の中で機械に千円札が吸い込まれていく。結局３０００円負けて店を出る。この時点で１０分遅刻。
その後ダッシュでＧ８に入った僕ら。よ〜し、これで注目を浴びるぞ〜。と、
「こら、ダメだろ遅刻しちゃ！」
の人事部の一言。そして一気に興ざめする僕ら。そうか、そりゃダメだよな。うん、遅刻っていけないことなんだった。
そんな小学校の道徳の勉強をフラッシュバックしながら席に着いた。
（本物の）内定式は、Ｇ８の上の方の巨大なホールで行われた。関西・東海を交えた全内定者２５０人あまりが始めて一堂に会した状態は圧巻。これから２日間にわたるいっさいの行動を基本的に共にすることになる「班」ごとに席が並んでいた。そして、後れて言った僕を待ち受けていた洗礼。なんと、僕の席（それまで空席だった）の周りを取り囲む完成された笑いの空気。
そう、僕の班には、関西一の面白内定者、こーちゃんがいてしまったのです。
もはや何をしても完全にこーちゃんが持っていく空気が完成され、遅刻していった僕はなすすべもなく観客となるしかないという屈辱。回転寿司で言っていたけんけんの言葉が頭をよぎる。
「関西の内定者、俺たち太刀打ちできなかったらどうする…」
まぁ、けんけんはこの夜ひとり敗北感に打ちひしがれてふて寝することになるわけだけれど、まぁそれはちょっと置いておくとして。
さて、内定式はよくあるようなスピーチと、ビジネスマナー講座なるものを受けて終了。終了後、ダッシュで宿泊＆パーティーの会場となる浅草ビューホテルに向かった。そう、出し物をするメンバーは先に行って「リハーサル」というヤツをやらねばならないのです。
リハーサルは、たったの１５分という信じられない短さで、立ち位置の確認のみしかできないという状態で終了せざるを得なかった。みんなの顔に不安がよぎる。一度も通さずに本番を迎えて果たして大丈夫なのだろうか。ここから本番までの間、ずっと鼓動が早くなっていたのを覚えている。
リハ終了後からパーティー開始までの１時間弱は、メークをしたり荷物を整理したりして過ごした。
そして乾杯の時間に。基調講演をしてくださった執行役員の草原さんが、女の子のダンス衣装である制服姿を見て「コンプライアンスが、コンプライアンスが、」と言っていたのが面白かった。乾杯後しばらくは「ご歓談を」の時間が取られて、バイキングを食べながらビールを飲んだ。だけど食べ物なんてのどを通らない。ひたすらビールを飲んでテンションを上げた。
そして、本番の時間はやってきた。
いったん会場から出てスタンバイする僕ら。衣装である黒タイツ＆タンクトップに身を包むと、緊張感がみなぎった。果たしてみんな盛り上がってくれるのだろうか。
そして、拍手に包まれた会場に突入した。
会場に入ってからのことはあまり覚えていない。あっという間に時間はすぎて、でもひたすら楽しかったのを覚えている。
制服姿の女の子がペコリナイトを踊って、
ＨＧ姿のなべが、社長に向かって「かしわぎフォー！！」と叫ぶ。
男が出てきてone night carnivalを轟さんの格好で踊り、
太鼓に合わせて、こーたるーとゆずるがダンス。
ゆずるがゴリエに変身して、冬のソナタ。
最後はみんなでペコリナイトを踊って、
あわせ技、ゆずるのブレイキン、
そしてみんながわーっと出てきて、
完。
予想以上に盛り上がった。
観客のみんなが、本当に暖かかった。
ちょこちょこ失敗もしてしまった。
でも、終わって本当に感動した。
丸々１週間、毎日に及ぶ練習。台本作り、打ち合わせ、買出し、収録。
みんな本当に頑張った。
みんな本当にすげーと思った。
どうなるか不安で不安で仕方なかったけれど、結局最後は予想以上の形に仕上げてしまうみんなが大好きになった。
おまいら、本当に、本当にありがとう！
おまいらは、ほんと、最高の仲間だぜ！
その後、関西の吉本新喜劇的コントをみて大爆笑し、名古屋の踊りを見て盛り上がった。２５０人もいる今年の内定者だけれど、確かにあの会場での何時間かは「ひとつ」になっていた。気がする。
今だからぶっちゃけると、実は最近まで少しブルーになっていた。リクルートは大好きだけれど、来年から配属されるであろう「営業」の仕事を具体的にイメージするに
つけ、なんだかテンションが下がっていた僕がいた。まぁ、いわゆる「マリッジブルー」ってやつだ。
でも、この数日、みんなと一緒に内定式・フライング内定式を一緒にやってきて、そんなものどこかに吹っ飛んでいった。仕事内容が何だってかまわないじゃないか。リクルートに来た最大の理由は、そこにいる人たちと一緒に仕事がしたかったからで、確かに今、僕は最高の仲間に囲まれている。
来年から、こんな素晴らしいみんなと一緒に仕事ができる。それだけで、他の何にも勝る最高の道が歩めるじゃないか。
そんなことを考えて内定式を終えた。
そう、合言葉はいつだって、Love Recruit!!