記事入力 : 2010/09/06 16:06:51
【コラム】田舎旅行の理想と現実(下)
不親切なくせにやたらと高いソウルのホテルではなく、相手が「田舎の人」の場合、都会の人間の失望はさらに高い。地方への旅行では、「田舎の人情」のようなものを期待するからだ。
せめて「機械」を導入してシステムを変えれば、地方での「人」に対する失望感もいくらか和らぐことだろう。バスターミナル問題も同じだ。ターミナルを運営する民間事業者は、カード会社に2-3%の手数料を吸い上げられるぐらいなら、「カードはダメ」と拒否した方がましだと考えている。このため、浦項市など幾つかの都市では、カード手数料を事業者に補てんするという条件で、バスターミナルにカード決済端末を設置した。観光を主な収入源とする地方都市が、この程度のシステム変更も行わないのは恥ずかしいことだ。
大都市の人々は、最近では900ウォン(約64円)のバス代も1000ウォン(約71円)のジュース代も、カードで支払うことが多い。若い世代はなおさらだ。今は「田舎に行くと不便で余計に金が掛かる」「田舎の人の方が恐ろしい」という思いを我慢して飲み込んでいるが、こんな状況はいつまで続くのか。人々のこうした思いを変える努力をしなければ、韓国国内観光の品質に対する満足度は低下するばかりだ。
朴垠柱(パク・ウンジュ)企画取材部長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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