韓国軍:兵役短縮の影響で将校の志願率急減
学士将校は志願率0.7倍、ROTCは2倍
一部の職位は将校ではなく、下士官で穴埋め
兵役期間の短縮に伴い、相対的に服務期間が長い将校や下士官の志願率が大きく下がっていることが分かった。
中でも、大学卒業後に少尉として任官する学士将校(服務期間3年5カ月)の場合、昨年初めて志願率が1倍を下回り、募集定員を満たせなかった。下級将校の不足により、軍部隊の一部の職位は、将校ではなく下士官で穴埋めされるものと思われる。
7日に韓国陸軍が発表したところによると、昨年の学士将校の志願率は0.7倍だった。学士将校の志願率は、2005年が2.7倍、07年は2.5倍だったが、08年には1.2倍、昨年は0.7倍へと急減する傾向を示した。
陸軍関係者は、「兵役期間短縮の影響を受け、08年以降、学士将校の志願率が大幅に落ちている。今後もこうした傾向はさらに強まるとみられ、下級将校の確保が大きな問題になるだろう」と語った。
大学在学中に一定水準の軍事教育を受け、卒業と同時に2年4カ月間服務する予備役将校訓練課程(ROTC)の志願率も、07年の3.1倍から、昨年は2倍程度に低下した。下士官(服務期間4年3カ月)の志願率は、07年の2.7倍から昨年は1.5倍に落ちた。
志願率が落ちたことで、陸軍では下級幹部の充足が難しくなっている。実際、陸軍は昨年1年間でおよそ6900人の下級将校を確保しようとしたが、実際には目標の91.3%を充足したに過ぎない。
陸軍は今後、下級将校の募集定員を6900人から5000人へと減らした上で、中尉・少尉の職位を一部減らし、代わりに中士(一等軍曹)-元士(上級曹長)の職位を増やす案を検討している。また、下士官の長期服務率を現在の21%から51%まで引き上げる案も検討するという。
張一鉉(チャン・イルヒョン)記者