北朝鮮による拉致被害者や、拉致された疑いがある「特定失踪(しっそう)者」の家族と支援団体の代表らが7日、都庁を訪れ、石原慎太郎知事に拉致問題を訴えるため来月開催する市民集会への協力を要請した。
訪れたのは家族会の飯塚繁雄代表(72)ら30人余。政府から認定されていないが、拉致の疑いが濃い「特定失踪者」への理解を深めてもらおうと、「特定失踪者問題調査会」が主催して来月23日に都庁都民広場で開催する「北朝鮮による拉致被害者救出のための集い」への協力などを要請した。
千葉県市原市の会社員、古川了子さん(73年の行方不明時18歳)の姉竹下珠路さんは要請後、「拉致被害者は(政府が認定している)10人や20人ではないことを大会を機に多くの人に知ってほしい」と話した。【合田月美】
〔都内版〕
毎日新聞 2010年9月8日 地方版