最近、ブログ上で、池田信夫の経済論に対し、小飼弾が異議を唱えている。

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池田信夫 blog


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ワープアのあなたが消費税アップに断固反対するべき理由

池田信夫は、2ちゃんねるやウェキペディアで相当ワーキングプアの20代ネット世代から憎しみと侮蔑を買っているようだ。その言論にも納得しかねる部分が多々ある。そこで、小飼弾も批評しているようである。

要は、この本が売れているところから始まっている。



『希望を捨てる勇気』発売(池田信夫 blogより)

池田信夫は、今更言うまでもないが、アメリカの2大経済学派(供給型の経済学VS需要型の経済学)のシカゴ学派の受け売りをしているトンデモ経済政策を唱える人間に過ぎない人間である。リチャード・クーとか、そこら辺の田原総一郎などと対談本を出したり、TVによく出る評論家と同じで、トンデモ経済本をたくさん出している人間と同質な人間に過ぎない。ただまともな学問を承継している真に知性煌くブログを本物の経済学者が書かないため、目立っているだけである。

従って、読み物としては、リチャード・クーなどと同じで、ただの素人の本である。シカゴ学派に理論などない。ただのイデオロギーに基づいて発言しているに過ぎない。ハイエクも池田を支えるイデオロギーを唱えた人間に過ぎない。いわく市場経済万能型経済政策=小さい政府を提唱しているに過ぎない言論である。



ただ、多くの読者の中には、池田の使っている言葉が経済学の衣を着ているので、一般の学閥を知らない人間は小飼弾氏も含めて、真に受けている方もいるようだ。

消費税の段階的増税を - 池田信夫

このような愚論をいちいち真に受ける必要がないのは、マクロ経済学をきちんと学んだことのある方であれば自明のことである。とりわけ、反対意見にせよ、小飼弾が、本書から何がしかの知的刺激を受けているのは、小飼弾がまともなマクロ経済学を知らないからである。

私の知るところ、まともなマクロ経済学者で、一般の人にも理解できる本を書いている人間は、小野善康である。


目次

プロローグ 構造改革という落とし穴
第1章 いまこそ必要な不況の経済学
第2章 民間企業の構造改革が進むほど、景気は悪化する
第3章 財政政策は、おカネの視点から物の視点へ
第4章 国債負担論は誤解だらけ
第5章 危うい調整インフレ論、景気とは関係ない不良債権処理
第6章 おカネを配るだけでは景気は回復しない
第7章 不況のときの特殊法人改革は害あって益なし
エピローグ いまやるべきことは何か



 



目次

第1章 ケインズ経済学の基本構造(二つの不況観需要不足のメカニズム ほか)
第2章 失業と需要不足(新古典派経済学の特徴 貯蓄と投資の不一致 ほか)
第3章 利子と貨幣(投資の決定要因 何が利子を決めるのか ほか)
第4章 景気循環と経済政策のあり方(賃金の変動と景気循環 不況下の経済政策)
第5章 不況理論の再構築(何がわかり、何が残されたか 新しい不況理論 ほか)


 疲れたので、ひとまずこの辺で。そもそも、イデオロギー対立としての「大きな政府対小さな政府、どちらが正しいか」という発想が根底から間違っていることを、彼ら似非経済評論家は知らないのだ。刑法学派にいう、行為無価値論対結果無価値論で法学部生が、これぞ学問と、悦に入って、延々と議論をしているのと、その姿は相似している。

続きはまた書くかもしれない。