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救出前ですが…チリ落盤事故が映画化

5日、チリ北部コピアポで、救出作業の現場に到着したドリル
5日、チリ北部コピアポで、救出作業の現場に到着したドリル
Photo By AP

 チリ北部コピアポ郊外での鉱山落盤事故をテーマにした映画が製作される。準備を進めている同国の映画監督が6日(日本時間7日)、明らかにした。タイトルは、閉じ込められた作業員の数にちなみ「33人」。作業員の救出時期も当初より大幅に早まり、早ければ10月末になる可能性が出てきた。

 映画の準備を進めているのは、チリ人映画監督ロドリゴ・オルトゥサル氏。地元ラジオで明らかにした。

 共同電によると、既に事故の起きた鉱山にカメラ2台を設置して、作業員の救出を待つ家族らが滞在しているテント村「希望」の様子を撮影中。こうした現実の映像と、フィクションの場面を組み合わせる。

 閉じ込められた作業員と顔立ちが似た俳優を現場周辺の地域で探すほか、著名俳優も起用する。

 今週末にはテント村を訪ね、映画化の構想について作業員の家族らと話す考え。収益はすべて、閉じ込められた作業員の子供の教育費として寄付するという。

 現場には4日、「アンデスの奇跡」と呼ばれる1972年に南米アンデス山中で起きた航空機墜落事故から生還したウルグアイ人4人が訪れ、作業員や家族らを激励していた。この事故も「生きてこそ」(93年)として映画化されている。

 一方、救出作業の現場責任者は、早ければ「10月末」にも、作業員33人を救出できるとの見方を示した。ゴルボルネ鉱業相も救出が「11月初め」になる可能性を指摘。当初クリスマス前とされた救出時期は、大幅に早まる可能性が出てきた。

 最初に掘削が始まった救出用トンネルは深さ100メートルに到達。掘削機のごう音は、地下約700メートルにいる作業員に届いているという。

 また、鉱業相は作業員の救出を待つ家族らが、18日の建国200周年を祝うパーティーを現場付近では自粛することで合意したと述べた。「ここは土日もなく、24時間救出現場だ」と指摘。マニャリク保健相は“国民食”とされるミートパイ「エンパナーダ」と赤ワインを18日に作業員に差し入れる計画を明らかにしていたが、現地入りしている心理学者が消化不良を起こす可能性があるとして反対しており、これも見送られる見通しだ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年09月08日 ]

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