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ムネオ節で繰り返した批判「検察が正義と思ったら大間違い」

 【鈴木宗男議員 実刑確定へ】だみ声の無罪主張は最高裁に退けられた。8日、懲役2年の実刑判決が確定する見通しになった衆院議員鈴木宗男被告(62)。逮捕から437日に及ぶ拘置を経て保釈され、一度は落選したが、国会に返り咲くと、変わらぬ“ムネオ節”で存在感を示していた。捜査批判を繰り返し、民主党代表選では、小沢一郎前幹事長を支持していた。

 「検察が正義と思ったら大間違いだ」。ことし1月、都内で開かれた民主党大会。小沢氏の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件をめぐる検察の対応を批判、会場を埋めた議員らを沸かせた。

 ともに逮捕された佐藤優元外務省主任分析官(50)=有罪確定=とともに、自らの事件を「国策捜査」と断じ、講演や著書でも潔白を訴えた。2008年には、公判で偽証したとして伴次雄元林野庁長官を告発し、不起訴となると検察審査会に申し立てた。

 小沢氏の元秘書が逮捕、起訴された09年の西松建設の巨額献金事件以来、検察への対抗心をあらわにする小沢氏と歩調を合わせ、その姿勢を一貫して支持。菅直人首相就任時には「最善最強のトップリーダー」と持ち上げたが、民主党が参院選で敗北すると、インターネット上の日記で「官僚の手のひらにのった“官”首相になっては、国民はガッカリだ」とばっさり。代表選では「小沢さんには、地頭と胆力がある」と期待を示した。

 故中川一郎農相の秘書を経て1983年、衆院議員に初当選。97年に北海道開発庁・沖縄開発庁長官として初めて入閣。外交・領土問題や地元北海道の雇用といった問題に取り組んだが、激しい口調が強圧的との批判も呼んだ。

 02年、いわゆる「ムネオハウス」やアフリカの水力発電事業をめぐる疑惑が国会で追及された際には、辻元清美衆院議員の「疑惑の総合商社」発言が流行語に。保釈後の03年に胃がんを手術。04年の参院選では落選したが、翌05年の衆院選で新党大地の代表として当選した。

 米軍基地問題など幅広く政府見解をただし、かつて「不適切な関係」とされた外務省も徹底追及。政権交代後の昨年9月には、衆院外務委員長に就任し、密約文書をめぐる参考人招致を実現させた。

 ことし8月には、永年在職25年で衆院の表彰受けた。「外務、検察官僚によって失脚させられた。権力による国策捜査は断じてあってはならない」。異例の謝辞だった。

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