観光競争力:アジア・太平洋でソウルが5位、1位は東京

世界観光機構が調査、衛生・水質分野は1位

 ソウル市の観光競争力が、アジア・太平洋の主要12カ国の都市のうち、中間よりやや上の5位となった。

 ソウル市は世界観光機構(UNWTO)と共同で開発した「都市観光競争力指標」を7日に発表し、ソウルが調査対象12都市のうち、東京、シドニー、シンガポール、北京に次いで5位となったことを発表した。以下、香港、上海、オークランド、バンコク、大阪、クアラルンプール、マニラの順となっている。都市観光競争力指標は交通手段やホテルの客室数、物価、衛生、都市の魅力度、経済規模、展示会の開催頻度など、61項目からなる。スマートフォン(多機能携帯電話端末)用のプログラムの数、ビッグマック指数(マクドナルドのビッグマックの価格を比較する指数)、親切度なども含まれている。

 ソウルが1位となった分野は、衛生、水質、都市観光ウェブサイト、情報アクセス度などで、VISAカードを受け付けるATM(現金自動預払機)の数やスポーツ競技場の収容能力なども3位と、高い評価を受けた。

 一方、ホテルの客室数や自動車レンタル会社数、ショッピング環境、都市の魅力度、都市マーケティングとブランド評価は9位、海外メディアへの露出度が10位、観光都市のための情報支出は11位で、燃料価格水準は最下位だった。

 世界経済フォーラム(WEF)が昨年発表した観光競争力の順位で、ソウルを中心とした韓国は調査対象133カ国中31位だった。当時、韓国が1位を占めた項目は、衛生と低いエイズ(後天性免疫不全症候群)感染者数であり、インターネット使用環境(3位)も高い評価を受けたが、交通事故(113位)、外国人への親切度(115位)、燃料価格(116位)などは、競争力を低下させる要因となった。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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