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2010年9月7日(火) 19:25 |
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讃岐かがり手まりの工芸士を養成へ
香川県の伝統的工芸品「讃岐かがり手まり」をご存知でしょうか。 草木染めの木綿の糸でつくった手まりですが、後継者がいないため保存会が伝統工芸士を養成する取り組みを始めることになりました。
讃岐かがり手まりは、県内に江戸時代から伝わる工芸品です。 草木染めで染めた木綿の糸をかがり縫いして様々な模様を作ります。 高松市の「讃岐かがり手まり保存会」が伝統の技を受け継いでいて、香川県の伝統工芸士に認定されている荒木永子さんを中心に製作活動を続けています。 手まりに使う糸は荒木さんたちが自然の草や木を集めてきて染めています。 ビワの葉やコスモスの花などで染めた糸約100種類が並びます。 これらの糸を丁寧にかがって幾何学模様や花の模様を作り出します。 美しい模様を作るためには熟練の技が必要です。 伝統工芸士は現在、荒木さんを含め4人で高齢化も進んでいます。 伝統工芸士の資格を得るには20年以上製造に携わることが条件で、保存会は、伝統を守るため技を受け継いでくれる人材を公募することにしました。 保存会では、説明会を9日から高松市の生涯学習センターで開きます。 「江戸時代から続く伝統の技をなんとか後世に引き継ぎたい」保存会の願いです。
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