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スイーツ親方 元弟子に「暴力」と訴えられる
08年、芝田山親方(元横綱・大乃国)(左)と並ぶ新十両の大勇武
Photo By 共同 |
大相撲の元十両・大勇武(だいゆうぶ)のダワードルジ・オンドラハ氏(27)=モンゴル出身=が、師匠だった芝田山親方(元横綱・大乃国)に暴力などで引退を強要されたとして、8月31日付で同親方と日本相撲協会に計約7000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことが分かった。元大勇武は親方からスリッパで殴られるなど暴力を繰り返し受け引退を迫られたと主張。相撲協会にも監督責任があるとしている。
訴状によると、元大勇武は01年3月の入門後、芝田山親方から日常的に嫌がらせや暴行を受け、まげを短く切られたことも5回あると主張。三段目筆頭だった今年6月4日にはスリッパで殴打され「これ以上我慢できません。やめます」と話し引退の手続きが取られたという。その際の暴行で10日間の加療を要する顔面打撲などの傷害を受けたとし、警視庁高井戸署に被害届を提出した。
引退が決まった後、元大勇武は知人に紹介された参院議員の丸山和也弁護士らに相談。親方と協会に文書で事実関係の確認を求めたが、協会の回答はなく親方からは事実関係を全面的に争う旨の回答があったため法的手段に踏み切った。原告側は元大勇武が引退しなければあと8年は現役で活躍できたとし、逸失利益約6085万円、慰謝料1000万円を請求。協会には時津風部屋での力士暴行死事件を受け親方らを指導、監督する責任があったと指摘した。
会見で丸山弁護士は「体質的に相撲界に問題があるのでは。本人の救済はもとより隠ぺいされたその体質を問いただしたい」と話し「(甘いもの好きの親方は)スイーツ親方と言われますが、スイートではなかった」と皮肉を口にした。また「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」に意見書を提出する考えも示した。
ただ、相撲関係者の中には「(元大勇武は)借金を抱えるなど素行にも問題があった」と親方に同情的な声もある。元大勇武は6月には親方の師匠の放駒理事長のもとを引退のあいさつに訪れていただけに、突然の提訴に親方は「弁護士に一任しており、私から申し上げることは何もありません」とコメントしただけだった。
◆大勇武龍泉(だいゆうぶ・りゅうせん=本名・ダワードルジ・オンドラハ)1983年3月30日生まれの27歳、モンゴル・ウランバートル市出身。芝田山親方がモンゴルでスカウトし01年春場所初土俵。08年夏場所で新十両。最高位は東十両10枚目。幕下優勝1回。1メートル90、128キロ。
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