6日(日本時間7日)付のデーリー・テレグラフ紙などによると、ヘイグ外相の“お相手”はクリストファー・マイヤーズ氏。ヘイグ外相は野党時代の今年1月、マイヤーズ氏を伴ってアフガニスタン駐留英軍を公費視察した。しかし、この時点でマイヤーズ氏は公的な肩書はなく、外交や軍事の専門家でもない。
さらに今年5月の総選挙中、北アイルランドのホテルでツインルームに一緒に滞在。マイヤーズ氏は運転手役だった。
2人についてのウワサは8月20日ごろからネットで出回り始めた。たまりかねたヘイグ外相は9月1日、疑惑を「真っ赤なウソ」と全否定する声明を出した。
マイヤーズ氏は「家族の精神的負担」を理由に声明と同じ9月1日に辞任したが、特別顧問として年俸約3万ポンド(約390万円)が税金から支払われ、情実人事との指摘もある。
この声明でヘイグ外相は、13年間連れ添った妻が何度も流産したことも公表した。ヘイグ外相はインタビューなどに1度も登場したことがないほどのメディア嫌い。それだけに声明は極めて異例だった。キャメロン首相(43)はヘイグ外相の更迭を否定しているが、与党保守党から進退の判断を求める声が上がっている。
英国では今年5月に議員経費不正請求問題で辞任した財務担当相が、同性愛者だと認めている。