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竹原舞台のアニメ制作着々 '10/9/8

 竹原市内が舞台のアニメ「たまゆら」のDVD発売が決まり、制作が進んでいる。登場するのは、町並み保存地区や瀬戸内海を背景に走るJR呉線。江戸期の雰囲気を残す保存地区の場面では、実在のお好み焼き店やカフェもモチーフ化した。全国を訪ね歩く中で、竹原の風景が作品の世界観に当てはまったという。

 女子高生が友達3人と夢を追って成長していくオリジナルの物語で、全4話の計60分。11、12月に相次ぎDVD発売される。佐藤順一監督(50)は大ヒットアニメ「美少女戦士セーラームーン」など、少女の活躍する作品を多く手掛ける。

 作品化に当たり候補としたのは、海が広がり沿岸に線路や駅のある街。全国で数カ所あったが古い町並みが決め手になった。「瀬戸内海は初めてなのに、なぜか懐かしい」との監督の思いは作品のせりふでも登場させた。

 アニメでは街の様子を忠実に再現した。昨秋から今春にかけて3回訪問。保存地区はもちろん、木造の写真館やJR竹原駅もリアルに表した。佐藤監督は「市民から取材し、街への強い愛着が伝わった」と振り返る。

 発売に先立ち竹原市内で10月10日、「たまゆらの日〜ようこそ、あたたかな町へ〜」と題したイベントを開く。1、2話の上映会(先着順)や、主演役の竹達彩奈さんたち声優のトークショー(抽選)がある。公式サイトhttp://tamayura.info/

【写真説明】町並み保存地区を舞台に、主人公の沢渡楓が成長していくアニメ「たまゆら」の一場面


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