児童ポルノの閲覧や入手を規制する府の「児童ポルノ規制条例」を検討する会議が、京都市上京区のホテルで初めて開かれた。
条例は児童ポルノ被害者の人権を保護するため、インターネット上の児童ポルノの閲覧や入手を防止するのが目的。山田啓二知事が4月の知事選の公約で「日本で一番厳しい条例を制定する」としていた。
会議には、刑法や人権が専門の大学教授や学校長ら8人が出席。児童ポルノの現状に関する説明の後、委員から「できるだけ早期に可能な限り厳しい規制をするべきだ」「被害に遭った児童のケアも重要では」などの意見が出された。
会議では、必要に応じてPTAや犯罪被害者支援団体の関係者らから意見を聴取し、年内をめどに検討内容を取りまとめる予定。府は早ければ来年6月府議会に条例案の提案を目指すという。【小川信】
毎日新聞 2010年9月7日 地方版