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【国際】

深津絵里さん最優秀女優賞 モントリオール映画祭、「悪人」で受賞

2010年9月7日 夕刊

 カナダで開かれていた第34回モントリオール世界映画祭で、7日(現地時間6日夜)に授賞式が行われ、日本映画の「悪人」(李相日監督)でヒロインを演じた深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞したことが、配給元の東宝に入った連絡で分かった。同映画祭で日本人女優の同賞受賞は「天城越え」(1983年)の田中裕子さん以来、2人目。

 作品は、芥川賞作家・吉田修一さんの同名小説が原作。土木作業員の祐一(妻夫木聡)と出会い系サイトで知り合った紳士服量販店の店員光代(深津絵里)の恋物語だ。

 吉田さんが李監督とともに脚本を手掛けており、佐賀、長崎県などを舞台に祐一と光代の孤独を描く。息が詰まるような単調な日々の暮らしの中、出口を探して葛藤(かっとう)する2人の姿が見る者の胸に迫る。そうした点が映画祭でも高く評価されたとみられる。

 深津さんは1973年生まれ。大分県出身。「踊る大捜査線 THE MOVIE」や「博士の愛した数式」など映画に多数出演。「悪人」は11日から全国公開される。

 同映画祭はトロント映画祭などと並ぶ北米最大級の映画祭。親日的で、滝田洋二郎監督の「おくりびと」が2008年に最高賞のグランプリ、また09年には「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」の根岸吉太郎監督が監督賞を受賞するなど日本作品の受賞が続いている。

 

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