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【プロ野球】

狙うぞ10.8 メークミルミル 巨人倒してCSだ

2010年9月7日 紙面から

 3位・巨人を4・5ゲーム差で追うヤクルトの小川監督代行が6日、「2010年版10・8勝利」をスローガンに、CSを目指すことを明らかにした。ヤクルトの最終戦は、10月8日の巨人戦(東京ドーム)。ゴールを明確に定め、選手にムチを入れようというのだ。

 「10・8? 勝って3位になればいいねえ。そういうふうになればいい。すごい盛り上がるよね」。神宮外苑での練習を見守った小川監督代行が珍しく語気を強めた。10・8といえば、94年10月8日、同率首位で並んだ中日と巨人が最終戦を戦い、巨人がリーグ優勝を決めた歴史的な試合。当時の長嶋監督が「国民的行事」とたとえたほどだが、今年のヤクルトもプロ野球史上に名を残そうとしている。

 借金19を完済。親会社の商品に例えて「メークミルミル」と呼ばれるミラクル勝利を演出している小川代行にしてみれば、最後の約1カ月で巨人を猛追し、「10・8」の最終戦で決着を付けるというシナリオを描いているようだ。

 残りは24試合。「ここ10日間から2週間を過ぎれば楽になる。もう、この時期だから投手陣にも中5日とか、言おうと思う」という小川監督代行は、自慢の先発陣もフル回転させる。新人の中沢が不振のために出場選手登録を抹消されたが、村中、石川、由規の10勝トリオは絶好調。8勝の館山とあわせて、「中5日」でフル回転させる方法で貯金をため、決戦に備える。

 目指す3位には下降線をたどる巨人がいる。「(巨人は)上(優勝)を見ているんじゃないかな。うちは足元を見つめてしっかりやるだけ」。地味だが堅実な指揮官が一歩ずつ前進し、目標に突き進む。 (後藤慎一)

 

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