報道陣の質問に答える常岡浩介さん=関西空港
アフガニスタンで武装勢力に拉致、監禁され、4日解放されたフリージャーナリストの常岡浩介さん(41)が6日、関西空港に帰国した。
空港内で取材に応じた常岡さんは「拘束されて(最初の)2カ月は間違いなく自分は殺されると思っていた」と語った。家族や友人への思いを聞かれると「とんでもない心配をかけ、本当に申し訳なかった」と少し声を震わせた。
北部クンドゥズ州内を移動中の4月1日、常岡さんを襲い、拉致した犯人は「(反政府武装勢力の)タリバンではない。腐敗した軍閥だ」とあらためて指摘。「現地の民間人が血まみれで両手両足を縛られて置かれたのを見た。処刑されたようだ。彼らが簡単に住民を殺害する人たちだと分かり、次は自分の番だと覚悟した」と振り返った。
(2010年9月7日)