俳優・根津甚八(62)が俳優としての活動を引退したと、所属事務所が6日明らかにした。今後は演出家や脚本家として活動するという。
根津は93年に撮影で落馬し腰椎(ようつい)を損傷。2001年ごろ目の病気を発症。04年に人身事故を起こし、被害者が亡くなってからは、公の場に出ることがなくなっていた。
6日放送のテレビ朝日系「スーパーモーニング」には妻の仁香さん(47)が出演。「役者という自分の肉体を使って表現することをやるつもりはない(中略)これからもまっすぐ前を見て、自分のできることを精いっぱいしていきたい」などとパソコンで書いた手紙を紹介した。
仁香さんによると、01年に目の手術をした後遺症で顔の表情が変わり、バランスをとるため耳の軟骨を注入。今度は目の周りが垂れ下がってくるなどしたため、手術…と目の手術を繰り返した。また05年にヘルニアの手術もし、後遺症でつえで生活するようになったことからうつ病を患うようになったと明かした。復帰を目指して治療をしていたが、万全の状態で仕事をするのが困難となり、引退を決意したという。
(2010年9月7日)