大相撲、元大関琴光喜関の師匠である佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)が、8日の理事会で委員から平年寄へ2階級降格処分を受けることが6日、濃厚になった。この日、両国国技館で行われた日本相撲協会の特別調査委員会では処分の勧告対象とはならなかったが、その後の理事会で野球賭博問題に関与した元琴光喜関への監督責任を問う声が複数の理事から出た。ある関係者は「処分は避けられないだろう。松ケ根さんと同じぐらいだろう」としている。
特別調査委は、暴力団に近いとされる人物が所有するビルを大阪場所の宿舎として使用していた松ケ根親方(元大関若嶋津)に降格処分と秋場所終了までの謹慎を科すなどの勧告をまとめた。松ケ根親方は委員から平年寄への2階級降格処分になる見通しで、部屋の閉鎖処分は科されない方向だ。
過去の名古屋場所で暴力団関係者に入場券を手配したとして木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は2階級降格処分となり、木瀬部屋は消滅。暴力団に近い人物との交流がありながら部屋が存続する見通しの松ケ根部屋に関し、協会関係者は「木瀬部屋の場合は暴力団そのものという認識で、松ケ根部屋はグレーということ」と相違に言及した。
(2010年9月6日)