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生々しく…押尾被告と“関係があった”女性 ドラッグセックス証言
【押尾被告第2回公判】押尾被告と性的関係があった女性2人に対する証人尋問は、別室から中継するビデオリンク方式で行われた。2人は自ら体験した、“恐怖のドラッグセックス”の様子を生々しく証言した。
03年に米ハワイで知人を通じて知り合い、定期的に関係を持っていたKさんが、MDMAと思われる錠剤を使ったのは08年5〜6月。押尾被告から「愛が深まるモノがある」というメールで誘われたという。都内のマンションに行くと、被告は用意していた錠剤を自らナイフのようなもので砕き、Kさんにのませた。
Kさんは「テンションが上がり、肌は敏感になってた」と説明。その一方で「汗が出て、歯を食いしばってしまったり、物が二重に見えた」と、体に起きた異変を告白。性行為を終え自宅に帰っても、1日ぐらい吐き気が続いたと証言した。
押尾被告は以降、「あれ、いる?」といった内容でKさんを誘った。このメールは、被告が田中さんに送った「来たらすぐいる?」とのメールに酷似。「いる」について、被告は有罪判決を受けた昨年の麻薬取締法違反事件の公判で「自分の陰茎のこと」と主張したが、Kさんは「あれ」について「クスリ」と指摘。「“あれ”という表現をセックスで使うことはない」と証言した。
2人目は、昨年2月から不倫交際していたEさん。同3月に米ロサンゼルスのホテルで錠剤を服用して被告と性行為に臨んだ。被告が「エクスタシーだ」と説明した錠剤をのみ、「汗が止まらなくなり、頭がクラクラ。歯ぎしりも止まらなくなった」と、やはり体に異常を感じた。
さらに青色の錠剤4錠をのんだ被告の息遣いが荒くなり、被告は「ヤバイ、苦しい」ともだえることもあった。救急車を呼ぼうとすると、被告は「呼ばないで」と拒絶。帰国する際には「クスリを日本に持って帰ってほしい」と依頼されたが、Eさんは摘発を恐れ断った。それでも被告は「周りの人たちを知ってるから(刑務所に)入ってもすぐに出してやる」と、自信ありげに話していたという。
押尾被告は公判の争点の1つである「MDMAを田中さんに渡した」とする譲渡罪について、「MDMAは田中さんが用意したもの」と否認している。しかし、証人の2人のケースでは被告自身が錠剤を用意。MDMAに対する親和性が深いことも明らかになり、不利な局面に立たされた。
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