岡崎市立中央図書館のホームページ(HP)が大量アクセスを受け閲覧困難になった問題で、図書館は6日、現行の三菱電機インフォメーションシステムズ(東京)の図書館システムの使用を2015年12月まで継続する方針を明らかにした。
閲覧が困難になったのはシステムの古さが一因で、問題発生を受けて7月に改善した。図書館は05年度から同社のシステムを使用し、10年12月末で契約満了になる。システムの継続使用について、図書館交流プラザの米津眞総合館長は「大量アクセスの問題以外には支障が出ておらず、他社のシステムに変更するとかなり経費がかかる」と説明した。関連のサーバーや端末のリース契約の指名競争入札を15日に実施する。
大量アクセス問題は6日の市議会一般質問で取り上げられ、米津総合館長は「今回のような不測の事態に備え、利用者の要望をふまえ、利便性の向上を図る」と答弁した。
同社によると、全国28カ所の図書館に同種のシステムを導入しており、同じような閲覧困難の問題が発生する可能性があるという。同社はHPに「一部で大量アクセスにより、つながらない、またはつながりにくい状態が発生し、図書館や利用者にご心配をおかけした」との文書を載せた。【中村宰和】
毎日新聞 2010年9月7日 地方版