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help リーダーに追加 RSS 捕鯨の是非A

<<   作成日時 : 2010/02/23 02:59   >>

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前回のつづき。

捕鯨問題で環境保護団体に反発してみせる日本人は、野蛮人と呼ばれるに相応しい。

前回の記事でこのことはお分かりいただけたと思う。

じつは、先日紹介した本『環境倫理学』のなかにも、捕鯨問題を扱った論文があった。

今回はそこから学んでいくことにしよう。


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


◇「文化の対立」を問う(佐久間淳子)

日本以外にも捕鯨を行なっている国はある。

さて、ノルウェーやアイスランドは2009年現在、自国沿岸でミンククジラやナガスクジラの商業的な捕鯨を事業者に許可しているので捕鯨国だといえる。両国とも捕鯨条約に加盟……毎年開催される国際捕鯨委員会(IWC)が1982年に可決した「商業捕鯨の一時中止(モラトリアム)」決議に従うことを拒否する「異議申し立て」をしている。捕獲の規模は2008年時点で、ノルウェーがミンククジラを年間597頭、アイスランドはミンククジラ6 頭(ナガスクジラはこの年は捕らなかった)。いずれも国が許可した捕獲の上限よりは少ない。いずれも自国周辺海域で行われている。(147頁)


じつはほかにも捕鯨国はあるのだが、
その規模から言ってやはり世界最大の捕鯨国は日本であると言ってよい。

日本も捕鯨国なのだが、IWCの「商業捕鯨の一時中止」決議に1987年から従っているため、……商業的な捕獲は2009年現在はできない点がノルウェーおよびアイスランドとは異なる。しかし……2009年4月現在では日本周辺でミンククジラを220頭ニタリクジラを50頭、イワシクジラを100頭、マッコウクジラを10頭、これらを毎年捕獲する調査を実施中だし、南極海域ではクロミンククジラを最大935頭、ナガスクジラを50頭、ザトウクジラを50頭捕獲する調査計画を実施中だ。(147頁)


これだけの規模の捕鯨を「調査捕鯨」を口実にして日本は行なっている。

このことだけでも国際社会から反発を招くのは当然と言ってよいだろう。

世界中の誰ひとりとして「日本の調査捕鯨」を信用していないし、
日本人でさえ本当に純粋な「調査捕鯨」であるとは信じていないはずだ。

そして、「表向き」は「商業捕鯨の再開」を日本政府は主張している。

「表向き」と書いたのは、本音としてはどうやら怪しいからである。

これについては、後ほど触れることになる。

IWCから「先住民生存捕鯨(aboriginal whaling)」として捕鯨が認められている国(地域)もある。その地域の重要な食料源でありほかに代わるものがないこと、文化的に重要であること、売買しないことなどを前提に認められるもので、その大半は捕鯨砲のような近代装備を用いずにその地域の伝統的な手法で捕獲している。2008年現在IWCが許可しているのは、デンマーク(グリーンランド)、アメリカ合衆国(ワシントン州とアラスカ州の先住民)、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、ロシア(チュクチ半島)。(148頁)


ということは、意外なことに、アメリカは捕鯨国だということになる。

IWCに加盟していない国でも、フィリピン、インドネシア、カナダでは捕鯨が行われているが、その規模は近海で年間1‐50頭。いずれも手投げ銛などによって捕獲している。(148頁)


ここで、おもしろいことが分かる。

日本政府が主張しているように、
そして多くの日本人が主張しているように、
もし「商業捕鯨の再開」を実現したとしたらどうなるだろうか?

 ……「商業捕鯨の一時中止」を解除すると、海外に捕鯨産業を取られてしまいかねないということになる。(153頁)


おやまあ。

すでに日本の企業は捕鯨にメリットがないと判断して、
商業捕鯨の再開には乗り出さないことを表明しているらしい。

もしどこかの企業が商業捕鯨を再開したとすると、どうなるか?

日本よりも安く鯨肉を生産する途上国からの輸入鯨肉に価格競争で負けるだろう。

もしかしたら、中国などの捕鯨船が操業をはじめ、
日本に格安の鯨肉を輸出するようになるかもしれない。

おお、これはネット右翼たちがもっとも嫌がる展開ではないだろうか?

それでも捕鯨賛成派は捕鯨賛成を主張するのだろうか?

とはいえ、これは中国の方々に大変失礼な言い方であり、
どこの国が捕鯨をしようと捕鯨賛成派は鯨肉を食べつづけていただきたい。

なにせ捕鯨は「日本の伝統文化」なのだから。

と言いたいところなのだが、
いや、すでに彼らはクジラの肉を食べてはいないのだ。

 ……日本人は2007年の食料需給表によると、国民は1人あたり、年間5.7kgの牛肉と11.6kgの豚肉と、10.8kgの鶏肉、そのほか馬肉や羊肉などを0.5kg、計28.6kgの畜肉を食べている。また、魚介類(骨、内臓を含む)は56.7kgほどになる。(155頁)


では、鯨の肉はどのくらい捕獲されているのかというと、
イルカの肉も合わせて年間1人当たり50g弱だそうである。

ところが、この鯨肉の在庫が相当にだぶついている。

なぜなら、鯨肉食はすでに日本の文化と呼べるほどポピュラーなものではないからだ。

このことは、日本人自身がよく知っているはずであろう。

それなのに、きわめて多くの日本人が捕鯨に賛成している。

ここで興味深いのは、捕鯨問題に関する世論調査の結果である。

新聞社や政府の世論調査では捕鯨賛成がおよそ「70%」程度。

ところがネット上での世論調査になると賛成が「90%」にまで達する。

ネット右翼の増殖と圧倒的多数を占める捕鯨賛成派。

見事な一致である。

 いずれにせよ「捕鯨を支持する」との意思表示は、「クジラを捕ってきてほしい(クジラを食べたい)」ことを示しているわけではないことがわかる。(155−156頁)


なるほど。

熱狂的に捕鯨に賛成する一方、年間50g弱の鯨肉をもて余す日本人。

 「食べる意欲のない捕鯨支持派」。(156頁)


なんだそれ?

自分では食べないくせに捕ってこいとおっしゃる。

理解不能、意味不明である。

自分では食べないくせに「日本の文化」だと言い張り、
国際社会に間違ったメッセージを送りつづけるのは、
ほとんど「偽装」「文化偽装」と言ってもよいのではなかろうか?

さすが「偽装天国」の国民である。

「文化」まで偽装するのである。

では、ここには日本人のどのような意識があらわれているのだろうか?

「食べるなといわれたくない」

「クジラはかわいいとか知能が高いという理由で捕鯨に反対されたくない」

「捕鯨反対は西欧圏の価値観の押しつけである」

「日本の捕鯨への圧力は人種差別だ」

「クジラを食べるのは日本の食文化だ」

(156頁)


まあこんなものであろう。

ここに共通しているのは、「捕鯨反対の態度に対する反感」である、と著者は言う。

したがって、日本人の多くは捕鯨に賛成しているものの、
別にだからといって食べたいわけでもないのである。

反捕鯨への反感という意味で「反・反捕鯨」とよぶのがふさわしい。(157頁)


分かりやすい。

「反・反捕鯨」。

みみっちいナショナリズムで反発してみせているだけ。

ひとつ付け加えておきたいことがある。

著者はまったく触れていないが、
「クジラを食べるのは日本の文化だ」という主張そのものが、
じつはレイシズムに特有の反発にほかならない。

だから、「日本の捕鯨への圧力は人種差別だ」と反発してみせる日本人は、
ここでも大きく矛盾しているのである。

反発の仕方そのものが「レイシズム」だからだ。

このように見てくると、反捕鯨派のひとたちが日本を厳しく非難するのも当然だと思える。

彼ら〔反捕鯨派の人たち〕は「いったん商業的な捕鯨を再開させたら、日本人はたちまちにクジラを食べ尽くすにちがいない」と強く思っているように思う。なにしろ、……日本人は70%近くが「捕鯨を支持する」と答えているのだし、その根拠の重要部分は「日本の食文化・伝統だから」なのだ。(157頁)


そりゃあそうだ。

わたしが海外の反捕鯨派だったら、
日本人がこれほど熱く捕鯨を希望しているのを見れば、
「危ねえ連中だ」と思うにちがいない。

だから、シーシェパードの活動を過激化させている原因のひとつは、
じつは日本人の側にもあるということになるであろう。

これは何かに似ていないだろうか?

そうだ。

アルカイダのテロ攻撃を非難するアメリカ政府の態度にそっくりである。

日本政府のふるまいは、この捕鯨問題に関しては、
まさに国際社会におけるアメリカ政府そっくりのふるまいなのである。

孤立するアメリカ。

孤立する日本。

この奇妙な一致についても、後日記事にしたいと思う。

……調査捕鯨下での鯨肉の供給過剰が明らかになってしまっている。なんのための商業捕鯨再開なのか……。(157頁)


商業捕鯨を再開してもどうせ維持できないことは、目に見えている。

ではどうして日本政府はここまで捕鯨にこだわるのか?

そこにはじつは興味深い事実が存在するのだが、
これについては長くなるので、後日あらためて記事を書くことにしたい。

ともあれ、「捕鯨は日本の伝統文化だ」という主張には相当な無理がある。

広く国民の口にクジラの肉が入るようになったのは、第二次世界大戦後の食糧難がきっかけになっている。(158頁)


いまや、ほとんどのひとは鯨肉を日常的に食べてはいない。

それなら、オーストラリアとの紛争にも妥協点が見出せる。

日本の食文化だというならば、操業はせいぜい200カイリ内にとどめておくべきだろう。(158頁)


それだって鯨肉を余らせることになるようにも思うが、
おそらくこれがもっとも妥当な解決案ではなかろうか?


  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆


ところで、わたしには不思議に思われて仕方がないことがある。

このことは研究者・専門家の誰ひとりとして指摘していないと思うのだが、
わたしにはこれがどうしても不思議でならないのである。

それは、問題の是非が問われているときに「文化」が持ち出されること、である。

あるものを捕獲してよいかどうかが問題にされているときに、
「文化」を持ち出すのはそもそもおかしいのではないだろうか?

「捕鯨賛成派」、というか、より正確には「反・反捕鯨派」は、
「文化」という概念を自己主張の根拠に持ち出している。

ということは、あるものを捕ってもいいのか、食べてもいいのか、
の判断基準に「文化」というモノサシを使うべきだと彼らは考えていることになる。

すると、困ったことになる。

なぜなら、自分たちの「文化」でなければ、
あるものを食べてはいけないと言えることになるからだ。

キムチは日本の文化ではないから、キムチは食べるべきではない。

パスタは日本の文化ではないから、食べてはいけない。

カレーライスは日本の文化ではないから、食べてはいけない。

焼肉は日本の文化ではないから、食べてはいけない。

パンも日本の伝統文化ではないから、食べてはいけない。

中華料理は日本の伝統文化ではないから食べてはいけない。

恵方巻は関西の食文化だから、関西以外のひとたちは食べてはいけない。


そういうことになる。

捕鯨賛成派が「日本の文化」を理由に捕鯨に賛成するのであれば、
「日本の文化」でないものは拒絶しなければ筋が通らないのである。

おそらく捕鯨に賛成している日本人の圧倒的多数は、
パスタもカレーも平気で食べているにちがいない。

自分たちの愚かな矛盾に気づかないで。

あるものを食べてもよいかどうか、捕獲してもよいかどうか、
そういうことが問われているときに「文化」を持ち出すのはどう見てもおかしい。

どうしてこんな簡単なことを専門家も指摘しないのだろうか?

わたしには不思議でならない。












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コメント(19件)

内 容 ニックネーム/日時
@A拝見しました。文化論へのツッコミは日本人ならではですね。
食いつきの一つになって恐縮ですが、このたび沖縄辺野古への米軍基地移設と南極海での調査捕鯨について、日米両政府に中止を求める署名を始めました。
「いっせいのせ」でやめよう!! 辺野古移設と調査捕鯨!!
http://www.shomei.tv/project-1460.html
"Stop Henoko Relocation & Research Whaling"
http://www.thepetitionsite.com/1/protect-dugongs-and-whales
(拙HPの案内・賛同者一覧)
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/dandw.htm
双方の市民から幅広い支持を得られるよう、沿岸捕鯨の是非については不問としております。
賛同人には、米国から作家兼文学者ロバート・シーゲル氏、日本からは著名な動物学者の女子栄養大学名誉教授・小原秀雄氏に手を挙げていただきました。
よろしければご協力をいただければ幸いです。
ネコ
2010/03/10 19:30
◆ネコさま

コメントありがとうございます。

「文化論へのツッコミは日本人ならでは」とのご指摘ですが、わたしの文化論批判が文化的制約にはまっている、というご批判でしょうか? ちなみに、以前の記事にも書いたことですが、文化論批判の視点をわたしが学んだのはフランス人からでした。

米軍基地移設問題を環境問題の視点からも批判していくというのは、よいことだと思います。調査捕鯨に反対しているくせに、辺野古の海を無神経に埋め立てようとするアメリカのダブル・スタンダードは、厳しく批判されねばならないでしょう。

ご紹介くださった署名活動に賛同できるかどうかは、よく考えてから決めたいと思います。ありがとうございます。
影丸
2010/03/11 04:13
誤解を招いてしまい申し訳ありません。
「群馬県」「魚偏」等の指摘が外国人にはできないナイス・ツッコミだという意味でした・・
文化論批判は、確かに日本の中で閉じこもっているとなかなか難しいかもしれませんね。
署名の件は、もちろんお考えのうえでご判断ください。
ネコ
2010/03/15 20:32
◆ネコさま

再びのコメント、どうもありがとうございます。

いえいえ、謝らないでください。真意を説明してくださったのでよく理解できましたよ。誤解それ自体は決してわるいことではないと思うのです。

お互い偏狭なナショナリズムと果敢に戦っていきましょう。どうもありがとうございました。またいらしてくださいね。
影丸
2010/03/17 03:23
鯨が環境問題である、というのは完全な嘘です。

南極の鯨は持続利用可能な食料資源です。
それをまるで環境問題の如く喧伝して「畜肉は今まで通り食って良し」と仰るkkneko氏はクジラさんへの偏愛↓故にネット上に嘘を撒き散らしておられます。

『 ミンククジラのクレアは15歳、“豊饒の海”南氷洋で双子を育てるのに一生懸命なお母さん。〜)
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/nvl/novel.htm

kkneko氏が如何に疑似科学を振りかざし、自分が守りたいだけのクジラの為に大嘘を書いているかは↓で事細かに解説しております。

http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8888372.html 〜から

http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8913473.html

までの10記事分でkkneko氏の戯言「鯨肉は環境負荷最悪の食品」を完全に粉砕しております。

私に一切反論出来なくなったkkneko氏は「名誉毀損でtoripanを訴える!!」と息巻いておられましたが、未だに訴状が届きません・・・どうなってるんでしょうか?w

http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/archive/2010/3/10
捕鯨が環境問題である、というのは完全な嘘...
2010/04/22 16:08
ついでにkkneko氏の出鱈目の一例を御紹介しましょう♪

> FAO報告の指摘するように、畜産による環境問題の解決が遅々として進まない原因は、コストその他のオルタナティブ畜産の側の問題ではなく、「政治」です。
〜政治の話ですから、日本の公海調査捕鯨をさっさとお開きにして市民運動のリソースをそちらに振り向けることこそが、畜産環境問題への取り組みを飛躍的に進める最も合理的な解決策のひとつであることはいうまでもありません。

ハイ、恐らく反捕鯨ちゃんの言い草の中でも最も醜い、アタマの悪い言い逃れがコレ↑ですね♪

FAO報告書が「環境への最大の脅威」と銘打ってまで警告してる、畜産の問題の解決が政治的な理由で遅々として進まないのであれば、何をさて置きその事を大々的にとりあげなければならないのは 『 ア タ リ マ エ の 事 』 ですよ?

ところが何故か貴方達反捕鯨さん達は、そこで貴方が言ってるように

・「日本の調査捕鯨を終わらせてからじゃないと畜産の問題が解決出来ない」
・「それからじゃないと畜産の問題ににリソースを回せない」

と仰います・・・w

(続きます)
ついでにkkneko氏の出鱈目の一例を御...
2010/04/22 16:09
南氷洋に数十万等は生息するクロミンクから、年に高々1000頭程度も捕獲しない調査捕鯨を、たった今すぐ解決しなければならない重篤な環境問題の如く大騒ぎして、本当に深刻な畜産の問題は隠そう隠そうとなさいます・・・w


「捕鯨問題を解決した後からじゃないと畜産の問題解決にリソースが回せない、だから解決出来ない」というのは喩えて言うなら

「一重瞼が気になって仕方ないから、肺癌の手術は後回しにしてまずは美容整形にお金を使う、だから肺癌の手術は出来ない」

とのたまうかの如き図抜けた「 寝 言 」ですね♪

http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8908412.html
ついでにkkneko氏の出鱈目を御紹介♪
2010/04/22 16:11
◆捕鯨が環境問題である、というのは完全な嘘...さま

お返事が遅くなってしまって失礼いたしました。

嬉々として自説を展開なさってくださいましたが、「クジラ」は環境問題ではないと一方では言いながら、「持続利用可能」という環境思想の用語を使っておられる矛盾が冒頭から見られます。あなたは、他の食料を減らしてでも日本の国民に鯨肉を食べさせたいとお考えのようですが、それなら南極での名ばかり「調査捕鯨」ではなく、商業捕鯨の再開を求めたらよろしいでしょう。そのかわり、それで鯨肉が余るなんてことがあるとみっともないですけど。「クジラ」が環境問題であるというのはウソだ、と主張するのなら、その根拠をお示しください。

それから「kkneko氏」って誰ですか? わたしの知らないひとの批判をここで勝手に展開されても困ります。そのひとのことを批判したいのであれば、そのひとに直接言って差し上げてください。わたしは「kkneko氏」ではないのですから。

天下りや補助金の問題を隠してひたすら「捕鯨賛成」を主張することの「図抜けた寝言」についてもよく考えてみることをおすすめいたします。
影丸
2010/05/28 12:40
捕鯨は日本文化でもなんでもないです。戦後一時的に鯨獲りの漁師から空腹な食糧難をたすけてもらっただけのこと。その証拠に殆どの日本人は今は鯨を食べることを好まないのです。捕鯨は日本の海の魚一網打尽の獲り方で鯨の食糧難で、そのうち絶滅することでしょう。高価だった蟹も獲りすぎで連日、TVの通販で大安売りになっていることを政府はご存知か。
ジェニファー
2010/07/06 18:37
>「人間は食べてはいけないが、クジラは食べてもよい」と主張するだろう。
>それなら、その線引きが正しいと言える理由は何か?
>答えてみよ。

これの答えですがそれは「ここが人間社会だから」です。
人間の社会だから人間を殺してはいけないのです。

>あなたは週に何回鯨肉を食べているのか?

はあ?他の伝統文化にふれたことのない日本人(欧米人でも)なんてたくさんいますよ
なぜ他の伝統文化にはいわず、鯨食だけ変なハードルを設けるのですか
鯨食を差別しているからですか?

>「ノルウェー式が日本の伝統文化」???
>冗談は顔だけにしてほしい。

へぇ〜
機械化された米作は、コシヒカリ等新しい品種ばかりの米は伝統文化ではないのか。
あなたの定義では日本に伝統文化がなくなってしまうなw
否定したいがために無茶苦茶な定義を設けているのが見え見え。

>これだけの規模の捕鯨を「調査捕鯨」を口実にして日本は行なっている。

だから何?
人口規模がノルウェーやアイスランドとは全然違うのに一緒にして意味あるの?

>すでに日本の企業は捕鯨にメリットがないと判断して、
>商業捕鯨の再開には乗り出さないことを表明しているらしい。

ただ商業捕鯨再開の見込みがないからだろ。
実際に再開されればいくらでも参入する企業がある。
エル
2010/07/25 08:46
>日本よりも安く鯨肉を生産する途上国からの輸入鯨肉に価格競争で負けるだろう。

なんだその妄想は。
日本以外に高度な捕鯨技術がある国を挙げてみてくれw

>自分では食べないくせに捕ってこいとおっしゃる。
>理解不能、意味不明である。

普通他人の食事を政治力で弾圧しようなんてことはしない。
反捕鯨国は鯨食を差別しているからですよ。
日本人は差別する反捕鯨国のやり方を嫌っているのです。

>だから、「日本の捕鯨への圧力は人種差別だ」と反発してみせる日本人は、
>ここでも大きく矛盾しているのである。
>反発の仕方そのものが「レイシズム」だからだ。

あなたは反捕鯨派の問題点をスルーしてばかりだ。
反捕鯨派の鯨食差別を見て見ぬふりをしている。

>それだって鯨肉を余らせることになるようにも思うが、

余ってるなんて反対派のデマですな。

>捕鯨賛成派が「日本の文化」を理由に捕鯨に賛成するのであれば、
>「日本の文化」でないものは拒絶しなければ筋が通らないのである。

どういう論理だ?
止めさせようとするのはファシズムだという自覚がないのか。
エル
2010/07/25 08:47
◆ジェニファーさま

コメントありがとうございます。国際輿論を無視して好きなだけ漁をする、という時代ではもうないと思いますね。
影丸
2010/08/24 00:09
◆エルさま

あなたも無礼な言い方しかできない方ですね。ネット中毒患者ですか? 捕鯨賛成派のイメージをわるくするのには、あなたはずいぶんと貢献していると思いますけど。

いまものすごく忙しいので、もうちょっとしたら、きっちりとお返事を書こうと思います。論理を理解していないひとに説明するのは苦労します。あなたの没論理は、ちょっとすごいですよ。だって、コメントを書いているご自身で非を認めちゃっているのですから。ほかにもいろいろとありますけど、それはこんどということで。

それにしても「ファシズム」の意味をきちんと勉強した方がよいですよ。恥をかくのはあなたですから。参考文献を教えてほしければ、お教えしますよ。
影丸
2010/08/25 02:18
影丸様、コチラこそ御返事が遅れて申し訳ありませんですw

>「クジラ」は環境問題ではないと一方では言いながら、「持続利用可能」という環境思想の用語を使っておられる矛盾が冒頭から見られます。

先ず、簡単な日本語文章の意味から理解されていませんよね。


A.日本が行なっている調査捕鯨や、今後再開される「髭鯨専用の資源管理方式・RMP運用によっての商業捕鯨」は資源に対する危険性が全く無いので「環境問題ではない」という事実

と、

B.「鯨が持続利用可能な資源である」

という事実は「矛盾」どころかBが無ければAが成り立たない、という関係に有ります。

「環境思想の用語」を使って「捕鯨が環境問題でない」という説明をする事の一体どこに矛盾があるのでしょうか?w

しっかり読んでから考えましょうね。


>他の食料を減らしてでも日本の国民に鯨肉を食べさせたいとお考えのようですが、

その様なことが一体どこに書いてあるのでしょうか?
畜産に関してはそこに紹介しているFAO報告書にあるとおり、今後減らさざるを得ない、というのは事実ですけれども。
そしてその現実が見えている時に、持続可能な食料資源であるクジラさんのお肉を「利用してはいけない理由」が地球上に存在しない、だから捕鯨はやっていい、というハナシしかしておりません。続きますね♪
toripan1111
2010/09/07 11:21
>それなら南極での名ばかり「調査捕鯨」ではなく、商業捕鯨の再開を求めたらよろしいでしょう。

日本は何年にも亘って商業捕鯨の再開を求めております。「モラトリアム解除決議提案」や「IWC本会議上での無記名投票提案」の意味はお解かりでしょうか?↓(拙ブログ)

「日本が商業捕鯨再開に本気でないとすれば、一体何故無記名投票を求めるのかな?w」
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/15754878.html

>そのかわり、それで鯨肉が余るなんてことがあるとみっともないですけど。

反捕鯨団体の悪質な捏造記事を鵜呑みにされてる反捕鯨さんは多いですが、鯨肉が余ってる、というのは完全な嘘ですw(同じく拙ブログと掲示板投稿↓)

kkneko氏のdでもブログ粉砕だニャ〜w・改 C http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8891771.html
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=47388

そして今後の商業捕鯨再開g歩に関して言えば、陸上資源減衰により畜肉生産は大激減しますので、鯨肉が余る、という状況は考えられません♪
これに関しては↓と、畜産の環境負荷の高さと捕鯨のそれの低さを比較した、コチラへの4月投稿分のコメントを参照にしてください。

「クジラ愛護ちゃん達、今後の全世界食糧生産の道筋はどちらなのか?を考えましょうね♪」
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/13145749.html

続きますね♪
toripan1111
2010/09/07 11:35
>嬉々として自説を展開なさってくださいましたがあなたは、「クジラ」が環境問題であるというのはウソだ、と主張するのなら、その根拠をお示しください。

これに関しても四月に書いたコメントとそのリンク先に重々説明してありますが、端的に言えば「髭鯨専用の資源管理方式・RMPによって算出される捕獲枠より大きな捕獲数での捕殺が行われえない以上、資源に対する悪影響は完全にゼロだから(勿論現行の調査捕鯨も同じです)」という事です。

現在、クロミンクの生息数が何十万頭も居るのはご存知ですか?日本の調査捕鯨がそこから800頭程度、商業再開でもRMPによって算出される捕獲枠は最大でも5000頭程度(これはクロミンクに限った数字)ですよ?

もう一度整理して差し上げましょう。

「『単純多数決』によって差し止められてるだけ」の「商業捕鯨モラトリアム」を除けば商業捕鯨を禁ずる法的或いはその他の根拠は一切存在しない、という御説明♪↓



@今現在「反捕鯨派の学者J・クック」によって提案され、反捕鯨国を含めたIWC加盟国で合意された「哺乳類である髭鯨の再生産能力に合わせた資源管理方式」RMPが存在する事実。

A今現在「公海」である南極海で複数国家(これ等の国家には北半球のUSAや韓国を含みます)によってマゼランアイナメやオキアミ等の生物資源が商業捕獲されている、という事実。

Bそして過去、マゼランアイナメ漁やオキアミ漁に対して「わざわざ南極までやってきてそれ等を捕獲するならば、その正当性を説明せよ」「捕る意味を説明せよ」などというアホな議論が一度も持ち上がってない事実。

C今現在商業捕獲対象のクロミンク鯨が推定生息数数十万頭単位で居る、という事実。

toripan1111続きます
2010/09/07 11:45
(前投稿の続き)

上の@〜Cの条件が揃っている以上、南極で商業捕鯨を行う、或いはその再開を目指すのに「やれるし、やっていい」という合理的な説明は付いてしまってる訳です。

ですからこの時に、「南極での捕鯨を止めろ!!」という意見と「南極で捕鯨させろ」という意見が衝突している場合、「止めろ!!」と言ってる側が「やってはいけない」合理的な理由を説明をしなければならない訳です。

しかし、その様な説明がなされた事は過去一度もアリマセン。
無理に説明を求めると、RMPの存在があるのにも拘らず、未だに「哺乳類だから、魚と違うから」と繰り返す馬鹿も居ます。

つまりクロミンク捕鯨に反対してる人達には「鯨の特別視」或いは「神聖視」以外の理由が存在しない、という事実が明らかになってしまっている、という訳です。

つまり「可哀相反捕鯨」という事ですね。

当然ながら一方の「可哀相だから止めろ!!」という意見は彼等とは別の感覚・感情・動物観を持つ人間の意思や行動を制限する合理的な理由には成り得ません。
言ってしまえば「私はその宗教の信者じゃありませんから」で撥ね付けられる類の物です。(後略)
http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=47196



これでも尚「捕鯨は環境問題だ」と言いたいのならば、その根拠を示していただけますか?影丸さんには不可能だと思いますが・・・w
toripan1111
2010/09/07 11:48
>それから「kkneko氏」って誰ですか? わたしの知らないひとの批判をここで勝手に展開されても困ります。

2010年3月15日付けでコに記事にコメントしてらっしゃる「ネコ」さんの事ですよ?貴方はその後3月17日に彼に対しお返事してらっしゃいますけど?w
彼がリンクした署名ページを見ればkkneko氏が「ネコさん」である事は分かるはずなので、読んでないって事ですねw

>そのひとのことを批判したいのであれば、そのひとに直接言って差し上げてください。わたしは「kkneko氏」ではないのですから。

直接言いたくても、彼は自分が言い返せない意見や論者は彼のブログから締め出してしまうので言えないのですw

そうしておいて、4月のコメントで私が紹介したような大嘘をネット中に撒き散らしておられるから、この様な手段をとるしかない、という事です。

>天下りや補助金の問題を隠してひたすら「捕鯨賛成」を主張することの「図抜けた寝言」についてもよく考えてみることをおすすめいたします。

反捕鯨ちゃんの常套句、天下り・税金ですが、水産関係の天下りに関しては技官レベルの専門知識が無いと難しいですから完全悪視は安直に過ぎますし、問題点があればその他の天下りと共に事業仕分けの対象にすればいいだけです。

税金に関して言えば調査捕鯨にかかる税金の額は年間国民一人当たり僅か10円ちょっとでしかない、というのはご存知ですか?w調査費用の9割以上は副産物鯨肉販売益によって賄われています。

何れにせよ、世に居る反捕鯨ちゃん達が本気で捕鯨関連(数多ある水産関連法人のなかの極々一部でしかないw)の天下りや、年間たったの十数円の税金負担を問題視している、なんて「おためごかし」を大の大人が信用してしまうなんて、寝言どころかファンタジーですね♪
toripan1111
2010/09/07 12:03
影丸様が絶対に言い返せない事ばかりを大量にコメントしてしまいましたが、反論できないからと言って削除したりはしないですよね?一応、魚拓採っときますけど^^


ついでですが、「RMP」という資源管理方式によって行われる捕鯨が鯨資源に対し「絶対安全である」という説明をした投稿を貼っておきますね。↓

『RMP運用下捕鯨で鯨は絶対減りません♪↓』

http://messages.yahoo.co.jp/bbs?action=m&board=1834578&tid=a45a4a2a1aabdt7afa1aaja7dfldbja4c0a1aa&sid=1834578&mid=47253

toripan1111
2010/09/07 12:09

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