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強引幕引き!謹慎力士22人にけん責処分
<大相撲特別調査委員会>会見する放駒理事長。左は伊藤座長
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日本相撲協会の特別調査委員会は6日、東京・両国国技館で会議を開き、7月の名古屋場所前に野球賭博関与を認めた力士22人に対し、けん責処分を勧告した。当初は警視庁の捜査結果を待って処分する予定だったが、大相撲秋場所(12日初日、両国国技館)の通常開催にこだわり、方針転換した。また、調査委は春場所の宿舎確保で暴力団関係者との関係が指摘された松ケ根親方(元大関・若嶋津)の降格処分などの勧告もまとめ、調査委後の臨時理事会で報告された。8日の理事会で処分内容が決まる。
この日で解散し、暴力団等排除対策委員会に業務を引き継いだ特別調査委の“置き土産”は、疑問の残る結論だった。調査委後の臨時理事会では当初、宿舎問題が発覚した松ケ根親方や、名古屋場所後に野球賭博関与が発覚した弟子の十両・松谷らの審議を主なテーマとしていた。ところが、名古屋場所の謹慎者17人を含む賭博関与力士22人の処分も突如、議題に加わった。処分は相撲協会の賞罰規定で最も軽い「けん責」となった。
賭博関与力士に関しては「警察の判断が出るまで処分しない」が、協会と独立委の共通見解だった。方針を変えたのは、秋場所を名古屋場所以前のような形で開催するためにも、賭博問題を早々に決着させる必要があったからだ。放駒理事長(元大関・魁傑)は理事会後「一応の幕引きだ」と宣言。奥島委員(日本高野連会長)は「捜査も大体終わっているという見通しで、それが各委員の共通認識」と話し、伊藤座長(早大特命教授)にいたっては「だって(警察の判断が)間に合わないんだもん」と秋場所の通常開催ありきの姿勢を隠さなかった。
松ケ根部屋2力士の処分についても、疑問が残る勧告となった。調査委は十両・松谷は1場所以上、三段目・若力堂は1場所の出場停止が妥当との見解。松谷は虚偽報告で解雇された元大関・琴光喜と比べても軽い処分との印象はぬぐえないが、伊藤座長は「地位の差はある。2人を知っている人は1万倍違う」と強弁した。
謹慎力士17人は名古屋場所を全休して番付は大きく降下。それなりの処分を受けたという解釈だが、まだ立件される可能性はある。正式処分は8日の理事会で決まるとはいえ、あまりに性急な幕引きについて、ある若手親方は「そんなに焦ると後で混乱するだけ。本当にきれいな形で秋場所を迎えたいのなら、場所を中止にするほどの覚悟が必要だ」と指摘した。
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