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2010年9月6日(月) 19:45 |
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鬼ノ城、城内に堤防跡発見
2006年から調査が行われている総社市の古代の山城・鬼ノ城の城内に、全国でも珍しい水をせき止めた堤防の跡が存在することが明らかになりました。 6日は、調査現場が一般公開され、多くの歴史ファンらが訪れました。
標高およそ400メートルある山の頂上付近に築かれた古代の山城鬼ノ城です。 堤防の存在が明らかになったのは城内の北東部―。 6日は調査現場が一般に公開されました。 この場所には、もともと土を盛って作られた土手の存在が確認されており、岡山県古代吉備文化財センターが今年7月から本格的な調査を開始しました。 その結果、壁を強化するために石垣を使っていたことなどが判明。 石垣の上流部に湿地帯が今でも残っていることなどから土手は、ダムのように谷水をせき止める役割をしていたと考えられるということです。 堤防の跡は、全国の古代山城でもほとんど例がないということです。 調査現場の見学会に参加した歴史ファンらおよそ50人は、調査員の説明を熱心に聞きながら、1300年前の古代ロマンに浸っていました。 古代吉備の国の謎にせまる鬼ノ城の発掘調査です。 今回明らかになった堤防跡についてはどのような構造をしているのかなど詳しい調査が12月まで続けられます。
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