元交際相手・Ｋさん「愛が深まる物がある」…押尾被告第２回公判

　第２回公判では、押尾学被告（３２）のドラッグセックスの実態が明らかになった。検察側証人として出廷した女性２人が「被告からＭＤＭＡを勧められて一緒に飲んだ」と証言した。

　検察官（以下検）　押尾被告と知り合ったのは？
  Ｋ　平成１５年の１月です。旅行先のハワイで。肉体関係？　はい。

　検　日本でもどのくらいのペースで会ってた？
  Ｋ　１か月に１度か数か月に１度。

　検　初めて錠剤を飲んだのは？
  Ｋ　平成２０年の５月か６月だと思います。（場所は）六本木１丁目の〇というマンションです。

　検　どんな連絡が？
  Ｋ　メールで「愛が深まる物がある」という内容でした。（会った時は）「ハイになる物がある」と言われました。

　検　実際に見た？
  Ｋ　ティッシュの上に乗せた状態で小さい丸の錠剤でした。４～５個ありました。白っぽいのや青っぽいのです。

　検　錠剤は自分から飲んだ？
  Ｋ　いいえ。押尾さんに勧められて。

　検　すぐに飲んだ？
  Ｋ　いいえ。見たことがない錠剤なので内心不安でした。

　検　飲んだのは白か青か？
  Ｋ　白だったと記憶しています。

　検　押尾から注意は？
  Ｋ　１度に１錠飲むと刺激が強いので少しずつ分けて飲んだ方がいいと。４分の１程度、押尾さんがナイフのようなもので細かく砕いてました。

　検　体に変化は？
  Ｋ　すぐには感じなかったので追加して飲むことにしました。じっとしていられなくなり、歯を食いしばったり、汗が出てきたりしました。物が二重に見えたり、肌が敏感になったと思います。

　検　その後、セックスをした？
  Ｋ　しました。その後は自宅に帰りました。とても脱力感がありました。食欲がなくなり、一日吐き気が続きました。

　検　その後、押尾さんと何回会った？
  Ｋ　２回です。

　検　押尾さんからどのような連絡が？
  Ｋ　メールです。「あれ、いる？」だったと思います。

　検　「あれ」とは？
  Ｋ　一緒に使った薬だと思いました。

　検　どうして「あれ」と表現したと思う？
  Ｋ　あまり口にしてはいけない物だと。

　検　どう返信しました？
  Ｋ　「いらない」と答えました。その後、特に勧められることはなかったです。

　検　「あれ」とはセックスすることとは受け取ってないですか？
  Ｋ　受け取ってないです。「あれ」という表現をセックスで使うことはないと思います。

　検　２回目に会ったのは？
  Ｋ　平成２１年の７月でした。メールで「あれ、いる？」という文面がありました。平成２０年の夏のははっきり記憶してないけど、２１年７月のははっきり記憶しています。

　検　平成２１年７月３０日に押尾さんとメールのやりとりがありますね。どんなやりとりですか？
  Ｋ　「近々会おう」という約束のメールだったと思います。

　弁　「あれ、いる？」と書かれたメールを２回受け取っていますが、２回ともメールの後に会ってますね。
  Ｋ　はい。私の自宅です。当時付き合っていた恋人と住んでいました。

　弁　その方と今は結婚された？
  Ｋ　はい。