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拉致テーマの大衆演劇上演へ '10/9/5

 北朝鮮による横田めぐみさんの拉致事件を題材にした大衆演劇が11月、広島市で上演される。南区の広島清水劇場である1人芝居「母千里」。同劇場支配人の高田博さん(78)がシナリオを書き、春陽(はるひ)座(大阪)が上演する。広島県府中町出身の歌手神園さやかさん(24)も特別出演する。

 ある日、突然姿を消した娘が、北朝鮮に拉致されていたと知った母親が主人公。娘を取り戻すための署名活動や日本政府への働き掛けなど、事実を踏まえたストーリーで家族の憤りや苦しみを描く。

 「拉致問題を大衆演劇で取り上げるのは全国で初めて」と高田さん。「大衆演劇も社会問題と向き合うべきだ」と語る背景には少年時の過酷な戦争体験があり、原爆をテーマとした劇なども創作してきた。「めぐみさんは人権もなく連れ去られた。日本人が忘れてはならない拉致の問題を浮かび上がらせたい」と意気込む。

 母親役を演じる春陽座の澤村新吾さん(66)は「理不尽さを切々と訴えたい。拉致を風化させたくない」と語る。娘役の神園さんも「自らの意思と関係なく引き裂かれたつらさは計り知れない。親子のきずなの強さを伝えたい」と話していた。

 「母千里」は11月14日正午と午後6時の2回。春陽座は全国での上演を希望している。


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