台湾で抗日蜂起の映画、撮影完了 ビビアン・スー出演【台北共同】6日付の台湾紙、自由時報などによると、日本統治下の台湾で1930年、先住民が圧政や強制労働への不満を爆発させ、抗日武装蜂起した「霧社事件」を描いた映画「セデックバレ(真の人)」が4日、クランクアップした。 映画は、台湾人女優のビビアン・スーさんらが出演。大ヒット映画「海角七号」(2008年公開)を手掛けた若手監督、魏徳聖氏が監督を務め、台湾映画では過去最高の制作費約6億台湾元(約16億円)に及ぶ予定の大作。 来年夏以降に、上下2部に分けて上映することを目指しているという。 霧社事件は、日本統治時代後期の最大規模の抗日武装蜂起とされる。30年10月27日、台湾中部の山あいの集落、霧社(現在の南投県仁愛郷)で、先住民セデック族が警察や学校を襲撃し、日本人住民134人を無差別に殺害。日本軍と警察が武力鎮圧し、報復や集団自決により先住民側の約千人が犠牲となった。 【共同通信】
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